ドクターズブログ

2007年7月アーカイブ

高い手術代を払ったのにまったく改善しなかった(25才 女性)

【主訴】

10才ころよりわきの臭いや汗が多いことで悩んでいました。父親もワキガですのでおそらく遺伝したのだと思います。手術を受けるのは大変勇気がいりましたが、ワキガの書籍も出版している某クリニックでの治療を決めたのです。本を執筆するくらいですから評判も良い、優れたクリニックと思い込んでいました。
手術法は吸引法といって、ほんの2ミリ程度の傷口から細いカニューレを挿入するだけでほんの10分程で手術が完了するとのうたい文句でした。手術後の通院もいらず、包帯も必要なしとのことでした。
手術歩1ヶ月程度は確かに臭いや汗の出も減少したように感じました。しかし、2ヶ月もすると、全く元に戻ってしまった感じです。手術したクリニックでは以前より数段改善していると言い張っていましたが、けっして改善しているとは考えられません。
しかし、せっかく治療の決心がついたのに、これ以上治療はできないのでしょうか?

【回答】

これはよく耳にする苦情です。吸引法は確かにワキガの治療法として紹介されています。しかしながら、効果が高いという方法ではありません。手術自体はじつに簡単でトラブルも無いのですが、残念ながら患者様の満足も無いように感じます。
ただし、再手術はいくらでも可能です。傷跡を気にしないなら、剪除法という古来からの手術法がありますが、わたしが一押しにしている方法が超音波メス(キューサー)法です。さすがに吸引法のように小さな傷口1ヶ所というわけにはまいりませんが、剪除法に比べればずっと目立たない傷口で手術ができます。さらに剪除法にくらべると倍に近い範囲のアポクリン汗腺やエクリン汗腺の除去が可能なのです。ただし、4〜5日程度軽い包帯処置は必要です。



あごのプロテーゼを入れてあごを出す手術を受けた後3〜4ヶ月くらいして、あごが変形しているのに気付いた。(30才 女性)

【主訴】

あごが小さくまたうしろに引っ込んでいたのであごをまえへ出し、少し尖るようにしたいと思っていました。ネットで口コミや評判を検索して、あるクリニックにたどりつきました。電話相談と書いてあったのでさっそく電話をしてみたところ、とても感じの良い女性が丁寧に手術の事を教えてくれたので、さっそくカウンセリングに行きました。
無料だったので気が楽でしたがカウンセリングしてくれたのはカウンセラーという専門の方でした。すぐ手術をしますか?と言われたのですが手術の予約だけ入れその日は帰りました。
手術当日主治医を初めて紹介されました。とても若いちょっとホスト系のお医者様でしたのでびっくりしましたが、ほとんどお話をされなかったこともあり少し不安でした。でも手術はすぐ終わってしまいました。15分くらいだったと思います。簡単なテープ固定をされ3日後くらいに自分でテープをはがしそのままでよいといわれました。1週間くらい後に1回診察を受け後はもう来ないで良いと言われました。手術後2週間くらいで腫れもかなり落ち着いた感じがし、1ヶ月もするとあごも細くなりました。
しかし2ヶ月もするとあごがおもったより上に出てしまい、しかもあご先に力を入れるとうめぼしのような多数の筋ができるようになったのです。あごをさわると明らかに下の方に段ががあります。こんな状態を修正できるのでしょうか?


【回答】

これはよくある症状です。あごのプロテーゼを入れる手術はとても簡単といわれているため、美容外科では安易に手術を勧める傾向にあります。しかし、御相談のように術後簡単にプロテーゼが変位をおこし、変形してしまうことも多いのです。
この手術は口腔内で下前歯の歯茎の元を切開して行われます。たいていは下顎骨の骨膜を骨の裏面まで十分に剥離せず行われます。そんな空間にプロテーゼを押し込まれても下顎骨の先端にプロテーゼがおさまる分けはありません。いずれ手術後2週間以内にはプロテーゼが上へせり上がって来るわけです。そして下顎骨の上方でプロテーゼが固定してしまいます。
このような症例では下顎骨の歯根部の部分で骨が薄くなっているところにまでプロテーゼがせり上がり、骨を侵食することがあります。
まず、古いプロテーゼを除去し、そこの骨が侵食を受けていたら、人工骨(ハイドロオキシアパタイト)で補填します。下顎の骨膜を丁寧に裏側まで剥離します。骨に小さな穴をうがちやや小さめのプロテーゼをこの穴を利用して固定します。プロテーゼはシリコーン性とハイドロオキシアパタイトやメドポアと言われる人工骨性があります。このようにすれば、完全に改善し、変形も二度と起ることはないでしょう。



まぶたの垂れ下がりの手術を受けたのに改善しなかった(61才 女性)

【主訴】

よる歳波に勝てずまぶたが下がってきたのがたいへん気になり、特に夜になるとテレビを見るのも疲れるようになりました。
そこで評判も良さそうな美容外科クリニックをたまたま雑誌で発見し相談に行きました。感じもよろしい先生でしたのでさっそく手術をお願いした次第です。手術が終わって1週間ほどで抜糸の運びとなりました。そのころはまだ腫れもひどくちょっと不安でしたが、1ヶ月ほどで落ち着いてきました。しかし、落ち着くほどにまたまぶたが垂れ下がってきたのです。手術後2ヶ月ほどで再度先生にカウンセリングをお願いいたしました。すると、余った皮膚の切除量が足りなかったのかなあ、ということで再度皮膚を取る手術をすることになりました。しかし、再カウンセリングの際先生のとまどった様なお顔が記憶に残りいささか不安を覚えましたので、御意見を伺いたいと思いました。

【回答】

上まぶたの垂れ込みにたいする皮膚切除術のことを上眼瞼除皺術といいます。この手術の注意点は二重まぶたのところでの皮膚の切除が多すぎると不自然になるということです。というのは上まぶの皮膚は睫毛の生え際から眉毛の生え際まで一定の厚さではなく、二重まぶたのやや上方で急に厚さを増す構造のため、あまり上まぶたの皮膚を切除しすぎるとふたえが厚ぼったく不自然になるのです。
そこで、比較的多量に上まぶたが下垂している症例での手術では、注意が必要です。有る程度まではふたえ線のところで皮膚を切除しますが、まぶたの皮膚の厚さが変るところをみきわめ、それ以上の皮膚切除が必要なら眉毛の直下での皮膚切除が正解になるわけです。
あなたの場合もおそらく眉毛直下の皮膚切除(アイリフト)が妥当なのではと思います。



ネット上の口コミや評判は時にうそやいたずらもある!
TV、有名雑誌に掲載されたからといって一流とは限らない!
美容外科手術失敗例や不満例に対するリカバリーショットを紹介
被害者意識を深めるより解決法を模索しましょう。

美容医療の「かけこみ寺」的クリニック 酒井形成外科扁


口コミや評判が良かったにもかかわらず、あるいはTVや雑誌の記事にも載るような有名なところだったにもかかわらず...、結果は自分の思うようにならなかた。期待を大きく持たせたにもかかわらず、医療機関での十分な説明がなされなかったり、主治医が事細かに患者様の希望を確認しなかったり、時に医師自身の未熟さにより思った結果が技術的にだせなかったり、その理由は多々挙げられます。

美容外科治療後それが満足のいく結果にならなかった場合おおくの方は「あきらめてしまう」ことが多いようです。なかには治療ミスであることを訴えたり裁判をおこす例も稀ではありません。

通常、医療機関の対応に問題があることも多いと感じますが、その判定には公的機関に属する第3者をいれて十分話しあう事がたいせつでしょう。

公的機関の第3者とは弁護士、都や県の医療安全科、地方医師会、あるいはその学会(美容外科なら美容外科学会や美容医療協会)のクレーム係が中心になります。

しかし、ここでうまく話しあいが進み平和的解決ができたとして、形態の修正に対する具体案は議論されません。

そこで、美容医療に対しての失敗被害やクレーム被害の実際のリカバりーはどうしたらよいのかを具体的に考えましょう。

そして気持ちが安定したら形成外科の専門認定医で美容外科の治療に慣れている形成外科医師に「再手術」(「リカバリーオペ」)をしてもらうのがベストです



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