ドクターズブログ

輪郭 症例1 あごが変形しているのに気付いた (2007年7月31日 20:40)

あごのプロテーゼを入れてあごを出す手術を受けた後3〜4ヶ月くらいして、あごが変形しているのに気付いた。(30才 女性)

【主訴】

あごが小さくまたうしろに引っ込んでいたのであごをまえへ出し、少し尖るようにしたいと思っていました。ネットで口コミや評判を検索して、あるクリニックにたどりつきました。電話相談と書いてあったのでさっそく電話をしてみたところ、とても感じの良い女性が丁寧に手術の事を教えてくれたので、さっそくカウンセリングに行きました。
無料だったので気が楽でしたがカウンセリングしてくれたのはカウンセラーという専門の方でした。すぐ手術をしますか?と言われたのですが手術の予約だけ入れその日は帰りました。
手術当日主治医を初めて紹介されました。とても若いちょっとホスト系のお医者様でしたのでびっくりしましたが、ほとんどお話をされなかったこともあり少し不安でした。でも手術はすぐ終わってしまいました。15分くらいだったと思います。簡単なテープ固定をされ3日後くらいに自分でテープをはがしそのままでよいといわれました。1週間くらい後に1回診察を受け後はもう来ないで良いと言われました。手術後2週間くらいで腫れもかなり落ち着いた感じがし、1ヶ月もするとあごも細くなりました。
しかし2ヶ月もするとあごがおもったより上に出てしまい、しかもあご先に力を入れるとうめぼしのような多数の筋ができるようになったのです。あごをさわると明らかに下の方に段ががあります。こんな状態を修正できるのでしょうか?


【回答】

これはよくある症状です。あごのプロテーゼを入れる手術はとても簡単といわれているため、美容外科では安易に手術を勧める傾向にあります。しかし、御相談のように術後簡単にプロテーゼが変位をおこし、変形してしまうことも多いのです。
この手術は口腔内で下前歯の歯茎の元を切開して行われます。たいていは下顎骨の骨膜を骨の裏面まで十分に剥離せず行われます。そんな空間にプロテーゼを押し込まれても下顎骨の先端にプロテーゼがおさまる分けはありません。いずれ手術後2週間以内にはプロテーゼが上へせり上がって来るわけです。そして下顎骨の上方でプロテーゼが固定してしまいます。
このような症例では下顎骨の歯根部の部分で骨が薄くなっているところにまでプロテーゼがせり上がり、骨を侵食することがあります。
まず、古いプロテーゼを除去し、そこの骨が侵食を受けていたら、人工骨(ハイドロオキシアパタイト)で補填します。下顎の骨膜を丁寧に裏側まで剥離します。骨に小さな穴をうがちやや小さめのプロテーゼをこの穴を利用して固定します。プロテーゼはシリコーン性とハイドロオキシアパタイトやメドポアと言われる人工骨性があります。このようにすれば、完全に改善し、変形も二度と起ることはないでしょう。

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