ドクターズブログ

鼻 症例3 : 以前入れたプロテーゼが徐々に硬くなり、痛みを伴うようになってきた (2007年8月30日 20:32)

以前入れたプロテーゼが徐々に硬くなり、痛みを伴うようになってきた。最近では鼻先の皮膚が薄くなったような気がする。(45才 女性)

【主訴】
10年ほど前に某有名クリニックで鼻にプロテーゼを入れました。テレビで評判の番組に出演していたお医者さんだったのですが、カウンセリングはとても魅力的な話しかたで、つい乗せられる感じでその日のうちに手術を受けました。鼻巾が広く見えるのは鼻が低い為だから、鼻の根元と鼻先を高くすれば相対的に鼻の巾は狭く見えるはず、というのがその時の説明だったと記憶しています。
手術後、高くなった鼻には満足していますが、ちょっとわざとらしい気もしていました。鼻の頭は最初から硬かったのですが、しだいに皮膚が薄くなっていったような気がします。それが去年くらいから、痛みが出るようになりました。それと寒い時には白く変色していた鼻の頭が最近では赤くなっている感じです。

【回答】
これは鼻のプロテーゼによって内側から鼻の頭の皮膚に慢性的な圧迫が加わり、皮膚が萎縮したものと思われます。このまま放置すると、いずれ皮膚がプロテーゼを支えきれなくなり鼻の頭や鼻孔の中からプロテーゼ飛び出すという現象が起こるかもしれません。また、炎症症状が波及しきわめて重篤な症状を示す事も考えられます。赤くなってきて痛みもでてきたということですからなるべく早めに今のプロテーゼを抜き取ることが大切です。ただし、鼻が急に低くなってしまいます。しばらくその状態でがまんして、鼻の皮膚が改善してから、再度形成手術を考えても良いのですが、耳介軟骨や真皮脂肪または側頭筋膜の移植を行いながら、薄くなった皮膚を補強することも可能です。やや難しい手術になりますので形成外科専門医でも美容外科に慣れた医師に相談しましょう。

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