ドクターズブログ

しみ、あざ 症例1 : レーザー治療後真っ黒に (2007年9月19日 20:12)

レーザー治療後真っ黒に(41才 女性)

【主訴】
7年前に子供の運動会に参加しました。その日は1日良い天気でサングラスを掛けていました。家に帰って鏡を見てびっくり。両方の頬にサングラスの跡がくっきりついてしまいました。それから何年経っても日焼けの跡が退きませんでした。
友だちが「レーザーで簡単にとっちゃいなさいよ」と勧めるので、しみとりで評判の良い某医院でレーザー治療を受けました。1週間くらいでかさぶたが剥がれシミの部分はピンク色のきれいな肌になりました。1週間ぐらいはとても良かったのですがピンク色の肌がみるみるうちに(ほんとうに墨を塗られたみたいに)真っ黒になりました。それから半年、真っ黒なままです。恥ずかしくて外出もできません。これは、医療ミスじゃないかなと思います。なんとかなりますか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
この方の両頬のシミは肝斑だったのでしょう。肝斑は30代の女性に多く、両方の頬に左右対称的に茶褐色のシミができる疾患です。
頬(ほほ)骨の触れるところに、はけで茶色を塗られたような境界がはっきりしたシミがでるのが肝斑の特徴です。原因は未だはっきりとはしていませんが、妊娠時の卵胞ホルモンが色素細胞を刺激し活性化させてしまう内因性原因説や不適切な化粧品の使用やよく頬を手でこするなどの外因的原因で色素細胞が活性化することも考えられています。
治療は、トランサミン(トラネキサム酸:止血剤)の内服が有効です。レーザー治療は逆効果で、この方のように黒くなってなかなか消えません。これは炎症後色素沈着と呼ばれるもので消えるのに時間がかかります。しかし、時間がかかっても必ず消えるのが炎症後色素沈着の特徴でもあります。やはり、シミのしっかりした診断を行いそれぞれのシミに合った治療を行うべきだと考えます。レーザー以外の治療法がほかにもございますので是非、酒井形成外科にご相談下さい

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