ドクターズブログ

くちびる 症例1 : くちびるを薄くする手術を受けたが違和感がでた (2007年9月24日 20:08)

くちびるを薄くする手術を受けたが、思ったように改善しないばかりか違和感もでてしてしまった(22才 男性)

【主訴】
もともとくちびるが分厚く「垂れ下がったたらこくちびる」にコンプレックスがありました。ネットで「安さで評判」のクリニックに相談に行き、勧められてつい、当日手術を受けてしまいました。
傷跡を目立たなくさせるためと言われ、歯茎の根元から切開を受けました。手術後2カ月ほどたちます。腫れは治まりましたが、たらこくちびるは全然改善しませんでした。さらに下唇を前に出そうとするとひきつれ感があり痛みも出ます。口を開けようとすると下くちびるが内側に引っ張られます。なんとか改善素方法はあるのでしょうか?

【回答】
くちびるをよく観察してみると内側と外側があります。内側は粘膜で唾液でいつも湿っています。外側はややカサカサした感じで乾いた状態です。この内側と外側を境する線(ボーダー)は比較的くっきり存在しています。
くちびるの一部を切除する際この境の線(ボーダー)を乱すとくちびるが術後不自然な形に見えるわけです。例えば、外側を切り過ぎれば、粘膜面がくちびるの表に出てしまい、内側を切り過ぎると乾いたくちびるが内側へおしこまれ、表情が硬くなってしまいます。
正しい手術では、このボーダーの線の位置を変えない事に気を配るのが肝心なのです。もし6mmの巾でくちびるの切除を計画した場合、ボーダーから内、外3mmづつ離れた線で切除を行なえばボーダーは変化しないわけです。これがくちびるを薄くする手術の鉄則なのです。
この患者さんの場合は、唇の口腔内側の下の部分で切除をされたようですね。効果が出にくいばかりか、くちびる自体が下にひっぱられ変形をする恐れがあると考えられます。おそらく経験が少ない医師が縫合に自信のないためなるべく見えないところに傷跡を残そうと考えたのでしょう。
リカバリーとしてまず、ひきつれのある瘢痕を切除し、ときにその部位に口腔粘膜の移植を行い修復させます。くちびるは、ボーダーを乱さないように丁寧に切除し縫合します。たいていは、きれいに改善されます。

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