ドクターズブログ

注入 症例2: ダーマライヴで鼻がいびつに (2007年9月27日 20:06)

ダーマライヴで鼻がいびつに(39才 女性)

【主訴】
鼻筋を通してもらおうと新宿にある個人経営の美容外科に相談に行きました。「ヒアルロン酸で簡単にできます。」といわれ注入の処置を受けました。1年くらいはとても良かったのですが徐々に鼻筋が崩れてきたので同じ美容外科で再度注入してもらいました。すると今度は鼻が円柱のような不自然な形になりました。
このことを相談すると「眉間に逆三角形の追加注入をするといいですよ」といわれ3度目の注入を行いました。この逆三角形+円柱で私の鼻はとても目立つ鼻になってしまいました。それからというものこの鼻が気になって気になってしようがなく、1日でも早く元に戻したいと思うようになりました。そこでインターネットで調べたところヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する酵素)のことを知りました。
ヒアルロニダーゼを注射してもらいに行くと3回打った注射が単なるヒアルロン酸ではなくダーマライヴであったことを知らされました。その後ヒアルロニダーゼを注射した部分は凹み、しこりは浮き上がり私の鼻はでこぼこになってしまいました。毎日鏡で見ていると、日増しにいびつになっていくような気がします。
担当した院長は「治すには凹んだところにさらに注入するしかないです」といわれました。もう、注入はこりごりです。悔しくて悲しくて訴訟も考えました。なんとか元の状態に戻せないものでしょうか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
商品名でいうとアクアミド、アメイジングジェル、マジックジェル、ダーマライヴ、これらの製品はアレルギーや血管内に誤って注入した場合、塞栓症をおこす恐れがあるのでヨーロッパでは販売が禁止されています。
しかし、日本では医師の裁量権(お医者さんの責任の範囲内で)のもとこれらの製品が個人輸入され患者さんに使われています。良識のあるドクターであればこんな危険な商品を患者さんに薦めないでしょう。商売と割りきっているドクターが使うのです。ですから、上記の症例の様に使う前に詳しい説明をしてくれることは、ほとんどありません。「吸収されないヒアルロン酸なので経済的ですよ」などと言って使うだけ使って、被害者が出ても知らん顔です。恐ろしい話です。
さて上記の患者さんですが診断は異物肉芽腫です。皮下の異物肉芽腫の場合、治療は切除です。部位によっては植皮が必要な場合があります。是非、酒井形成外科にご相談下さい。

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