ドクターズブログ

2007年10月アーカイブ

「最近、若い人の間で人気があがってきて、評判も急上昇なんですよね。」
という彼の言葉を信じたわけだ。
残念ながら結果は
「東京の札幌ラーメンと大差無し」
だったのだが・・。

その晩、私が宿泊するホテルはJR札幌駅の上にそびえ立つ34階建ての近代ビルディングだった。エレベーターの上昇は動きを感じさせないが、耳が遠くなる。
「このホテルは札幌市内で最も高いビルです。あそこが北大キャンパスでございます。日本最大のキャンパスを誇っています。
展望スパからは反対側のすすきの方面が御覧になれます。ではごゆっくりと・・。」
ベルボーイは鞄を置くと、大きなガラス窓を指さしながら、簡単な説明をしてくれた。
photo7.jpgホテルの窓辺に立ち、暮れなずむ札幌の町を眺めていた。夕焼けがおさまる頃、点々と街明かりがともりだす。
景色が夜景に変わり始めた頃、左手に「幻の滑走路」が浮かび上がっているのに気がついた。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)



千歳空港から電車で札幌市内に向かう。電車で40分位の行程だ。久々に訪れた札幌駅前は随分近代的になっていた。
目的会場に付く前の腹ごしらえに評判の良い札幌ラーメン屋にでも行こうと思い、タクシーに乗る。
「札幌ラーメンのうまい店はどこかなあ?」
運転手さんに聞く。
「ホウリュウは老舗だね。スミレは脂が多いから邪道だよなあ。駅前のビルの8階にラーメン共和国っていうのがあってさ、意外にうまい店が出店しているよ。」 

「札幌の街も随分近代的になったねえ。しかし、今時分はいいだろうけど、冬は運転はたいへんだろうねえ。」
「まあね、でも主要幹線道路は雪が積もらないんだ。」
「ああ、道路の真ん中にスプリンクラーが付いてて、水が出るんでしょ。」
「違う違う!東北地方と違って、ここは寒さのレベルが段違いだからねえ、水まきゃ、一発で凍っちゃうわけよ。つまりスケートリンク状態道路、ねっ、やばいでしょ、はは・・。」
「じゃあどうして凍らないの?」
「熱線が道路に埋まっているわけよ。もちろん除雪作業もすごいけどね。」
「ふ〜ん。なるほどね。・・・・・・ところで、東京では「北の問題」とか言っているけど北海道の人達って、どう思っているんだろうね?」
「道民はあんまり気にしていないみたいだよ。でもさ、「有事」に備えて、札幌市内にも隠れ飛行場というか滑走路があるみたいだよ。まあ、いざって時にゃ
木でもたおして滑走路になるんじゃないかな、よく知らないけど・・。」
「札幌市内に隠れ滑走路?・・・へええ〜・・・。たしかに東京広しといえども東京都内に隠れ滑走路があるなんて聞いたこと無いからなあ。札幌はすごいねえ!」 

車外の風景を横目に、よもやま話しをすること10分くらいだろうか、運転士さんお勧めの「信玄」という札幌ラーメン屋の前で車を降りた。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)



なかにはとてもユーモアのある先生もいらっしゃる。一見気難しそうな顔つきなのだが、ジョークを言う時だけ目元にしわがよる。実は有名人でてとも評判が高い先生なのだ。
「私の一生の願いは・・先生の目の上に脂肪注入をして差し上げることです。先生の目はへこんでいるから、お若いのに老けて見えるのです。」
などとパネラーの先生のひとりに笑いかける。

「私も以前から気にしておりました。その節はぜひ先生に手術をお願いします。」
と、うまくかわす。会場に笑いがおこった。

もう一つ学会の出席が良いことは、安心できることがあることだ。
「あっ。まったく僕と同じ手術だ。」
「僕は、あそこをもう少し工夫しているから、ちょっと勝っているかもしれない。」とほくそ笑む。

よし、来年は壇上にたってみようか・・。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)



photo1.jpg大学の授業と大きく異なる点は、各先生の失敗談や企業秘密を暴露してくれるところである。ある先生は失敗の原因を 解剖学にのっとって説明してくれるから、さらに奥深いものがある。とくに毎日のように実際の手術を手がけていると、「そうそう、そこ!・・どんな解決があ るのかな?」と説明が手に取るように分かると共に、「そうか・・みんな同じところで悩んでいるんだ!」と共感もできるのである。
「私も若いころ幾度となく失敗、挫折感を感じ、その後研究観察を続けるうち○○という結論に達しました。」
「・・・と言われていますが、私はここでちょっと・・・をずらして縫合するのがこつだと確信しています。」
こんな事はけっして教科書に記載はされていない。
また、各パネリストの先生の発表ごとに司会の先生が実に適切なコメントや質問をなげかけてくれる。
最後にフロアーにいる我々にも質問の時間が与えられている。
驚くべきことはご年配の医師がどうどう発言をされる事だ。
「先生方はどうやらハムラ(海外の有名な形成外科医)の信奉者のようでおられるようですね。しかし、白人にたいするオペはいざしらず、われわれ黄色人種に 対してはいかがなものなのでしょう。皮膚の厚さやたるみ度合はまったくといって異なります。ですから、私は蒙古系民族に対しては・・・・」
私もハムラの手法は知ってはいたし、それが単純にすばらしいものと信じていた。しかし、ハムラの手法を根底から勉強したことも日本人の解剖学に照らし合わせ調査しようと思ったことも無かったことに今気付いたのだ。
学問に長けている御仁は「老人ぼけ」にはならないものだと改めて思い知らされた日であった。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)



唇を厚くする手術を受けたが、下唇がおちょぼ口のように垂れ下がたまま突出してしまった(23才 女性)

【主訴】
ふっくらしたくちびるにあこがれて、ある美容外科クリニックに相談に行きました。唇の内側を横に切ってそれを縦方向に縫えば良い、と言われ簡単そうなのですぐ手術を受けました。そのクリニックの院長先生はテレビでも評判らしいし、ネット(広告だったかもしれませんが)でも口コミでも評判と書かれていたため、なんのためらいもありませんした。
手術が終り、腫れているからと思ったのですが。2週間以上たっても口笛を吹いているような形が治らなかったのです。再度相談に行きましたが、その時はとってもそっけない風でした。なんとか頼み込み、再度料金は取られましたが、修正手術を受けました。しかし、やはり唇をとがらせているような変形は治りませんでした。このままでは困ってしまいます。

【回答】
横に切り縦方向に縫う、確かに唇の先端近くは厚くなるでしょうが、横には縮まります。両手の親指と人さし指で唇の左右の端をつまみ唇を中心に向かって寄せってみましょう。この美容外科手術は、こんな「変な事」をする手術といえますよね。
リカバリーですが、まず、縦方向に縫った傷を開放し、元に戻します。ただし、瘢痕が多い場合、また、口を尖らせた感じの変形は残ってしまう可能性があります。そこで、真皮脂肪移植を考えます。お尻の所が良い真皮脂肪の採取部位になります。3〜5cmの傷は残りますが、形成外科的に縫合すれば傷跡も目立たなくなります。
この真皮脂肪移植を同時に行なえば、くちびるも厚くふっくらさせることができます。変形を改善すると同時にあなたの希望もかなえられるというわけです。



シミとりクリームで水ぶくれ(41才 女性)

【主訴】
うでのシミが気になりインターネットの美容サイトの掲示板でみつけた美容皮膚科でハイドロキノンとトレチノインの治療を受けに行きました。ドクターは感じの良い女医さんでそこの女医さんも使っているというハイドロキノンとトレチノインを処方してもらいました。ハイドロキノン、トレチノインをたっぷり塗って一晩おいてみようとサランラップで巻いてパックをしました。朝、ラップを外してみると薬を塗った部分が水ぶくれになっていました。慌てて病院に電話すると『なんでそんな使い方するの!』とひどく怒られました。説明をよく聞かなかった私も悪かったと思いますが、とてもひどい怒られかたをしたので、あの女医さんには会いたくありません。このあとどうすれば良いですか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
ハイドロキノン・トレチノインによる治療は使い方を間違えなければとても良い治療法の一つです。ハイドロキノンは4〜5%の濃度のものが肌への刺激も少なく、メラノサイト(色素細胞:メラニンを作る細胞)に対してメラニンの産生を抑えてくれます。一方、トレチノインはビタミンAの誘導体で0.025%〜0.1%の濃度のものが処方されます。表皮内の残留メラニンを皮膚の外へ排出するのを助けます。個人差はありますが塗ると紅みがでます。上記の患者さんはラップで覆ったということですから密封閉鎖療法を行ったということだと思います。一般的には軟膏やクリームの密封閉鎖療法は作用が増強するため医師の指導のもとに行わなければ大変危険です。水ぶくれになっているとのことですから患部をよく洗い、皮膚を保護しなければなりません。医療機関での治療を勧めます。酒井形成外科では皮膚科も標榜しておりますので是非、診察にいらして下さい。



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