ドクターズブログ

ところ変れば・・札幌篇 第30回美容外科学会総会に出席して(その2) (2007年10月20日 19:45)

photo1.jpg大学の授業と大きく異なる点は、各先生の失敗談や企業秘密を暴露してくれるところである。ある先生は失敗の原因を 解剖学にのっとって説明してくれるから、さらに奥深いものがある。とくに毎日のように実際の手術を手がけていると、「そうそう、そこ!・・どんな解決があ るのかな?」と説明が手に取るように分かると共に、「そうか・・みんな同じところで悩んでいるんだ!」と共感もできるのである。
「私も若いころ幾度となく失敗、挫折感を感じ、その後研究観察を続けるうち○○という結論に達しました。」
「・・・と言われていますが、私はここでちょっと・・・をずらして縫合するのがこつだと確信しています。」
こんな事はけっして教科書に記載はされていない。
また、各パネリストの先生の発表ごとに司会の先生が実に適切なコメントや質問をなげかけてくれる。
最後にフロアーにいる我々にも質問の時間が与えられている。
驚くべきことはご年配の医師がどうどう発言をされる事だ。
「先生方はどうやらハムラ(海外の有名な形成外科医)の信奉者のようでおられるようですね。しかし、白人にたいするオペはいざしらず、われわれ黄色人種に 対してはいかがなものなのでしょう。皮膚の厚さやたるみ度合はまったくといって異なります。ですから、私は蒙古系民族に対しては・・・・」
私もハムラの手法は知ってはいたし、それが単純にすばらしいものと信じていた。しかし、ハムラの手法を根底から勉強したことも日本人の解剖学に照らし合わせ調査しようと思ったことも無かったことに今気付いたのだ。
学問に長けている御仁は「老人ぼけ」にはならないものだと改めて思い知らされた日であった。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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