ドクターズブログ

今話題の肌成長因子とは? (2007年11月27日 19:10)

人の体は多数の細胞から成り立っています。最初は一つの細胞だったものがいろいろな種類の細胞に分かれて、それぞれの機能を果たすようになり一人の体が誕生しているのです。これを細胞の分化といいます。
人の体の細胞は、脳の神経細胞のように、ある程度分化すると減る事はあってもこれ以上増えない物もあれば、皮膚や毛、あるいは腸の粘膜の細胞のように、死んで減った分新しく増殖する物もあります。
特に皮膚の細胞は、2週間で死んでまた生まれ変わるというあわただしさです。これを新陳代謝といいますが、これが活発であれば「肌の若さ」が保たれる訳です。
また、皮膚はいろいろな理由で傷つきます。
紫外線、乾燥、お化粧品、小さな怪我等です。しかし、若い肌では皮膚はすぐさま再生できる状態にあります。
この、皮膚の再生になくてはならないものが成長因子です。
成長因子は、今世紀に入り多数発見された内因性のタンパク質で、細胞の増殖や分化を促進します。
成長因子は、標的細胞の表面の受容体タンパクに特異的に結合し細胞間のシグナル物質として働いているのです。

◆ 主な皮膚成長因子(Skin Growth factor)◆

FGF(線維芽細胞増殖因子)
おもに塩基性FGF(bFGF)が代表です。真皮層のコラーゲンを作る線維芽細胞を増殖させます。また、血管新生にも関係し、bFGFがあると皮膚が若返るといわれています。
最近ではbFGF製剤であるフィブラストというお薬が認可され、重症の皮膚潰瘍や褥創に対し保険適応にもなっています。

IGF −1(インスリン様増殖因子)(ソマトメジンC)
成長ホルモンの作用で肝臓から分泌されるタンパク質で、インスリン様作用と神経細胞の成長に関わります。皮膚の再生医療には欠かせない因子です。

VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
低酸素状態で線維芽細胞から産生されるタンパク質で、顕官の内皮細胞の増殖や血管新生を促します。皮膚の線維芽細胞を元気よくさせるために、毛細血管の増生は不可欠ですが、この因子がこれを助けます。

EGF(表皮増殖因子)
血小板から分泌され、酵素を活性化させることでDNAを合成し、細胞を新生させます。ただしEGFレセプター遺伝子が変異をしていると癌の原因になることもあります。
したがって酒井形成外科で使用してる成長因子薬剤には、この因子を含みません

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