ドクターズブログ

高校生の頃より、ケツアゴで悩んでおります (2015年5月 3日 14:46)

相談内容

大学生です。高校生の頃より、ケツアゴで悩んでおります。飲み会でネタにされるのがとても苦痛で、道を歩いていても他人に見られていると思うと気になってしまい、いつもうつむき加減になってしまいます。ケツアゴに人工骨を入れることで改善されるのでしょうか?それとも他の方法があるのでしょうか?


回答

ケツアゴとは、いわゆる「割れアゴ」の俗称ですが、下顎骨の中央(オトガイ)の結合部と呼ばれる部分の骨が凹んでいるためにその形態そのまま皮膚に表れて割れて見える状態になります。
往年のダンディーな外人俳優には「割れアゴ」が多かったため、10数年前までは逆に割れた状態を作る手術があったくらいでしたが、最近はお笑い芸人が自虐ネタとして使用し、むしろ敬遠されるようになってきたようです。


元々この部分は胎生期に左右の下顎骨が伸びてきて中央で結合する場所ですが、その癒合が不足するとオトガイ部が陥凹してしまいます。
その部分が割れてみえるため「割れアゴ」と呼ばれているのです。
通常は骨の形態が改善されれば状態は改善するものと考えられます。


骨形態を改善する方法としては2通り考えられます。
まず①骨を削ることで平らにする方法、そして②組織や医療材料を挿入して平らにする方法ですが、全体の骨が大きい方は①の方法を、顎が後退していて小さい方は②の方法が良い適応になります。


①の方法は、口腔内もしくはアゴしたを切開して出っ張り部分を医療用ラウンドバー等で削る治療で歯の治療に近い感じになります。


②の方法は簡便な物ですと、ヒアルロン酸やレディエッセなどのフィラーになりますが、これは必ず一定期間を持って吸収されるものでなければならず、永続的なものをご希望される場合には、ご指摘の通り、バイオペックスと呼ばれる人工骨が安全性も高く、形態・機能的にも良い適応になります。
シリコンプロテーゼなどは骨吸収を起こし、逆に骨変形を助長するため、使用してはいけません。

また、正確な「割れアゴ」の骨形態を評価するためには、CTレントゲンなどの撮影が不可欠です。
骨形態に合った安全で正確な治療を考えてみたらどうでしょうか。



酒井形成外科 副院長 苅部大輔

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