ドクターズブログ

2015年8月アーカイブ

Q.太っているのですが、レスベラトロールを飲むと痩せますか?

A.最近アンチエイジングで話題のレスベラトロールについてのご相談かと思います。

そもそもカロリー制限(Calorie restriction CR)をすると、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン1遺伝子(SIRT1)のスイッチが入り、生命維持に関与する様々なプラス要素が働き始め、長寿になるといわれています。

「レスベラトロール」に同様な効果があるということがわかっていまいしたが、本当にレスベラトラトロールに同じ効果があるかどうか?については色々と議論の余地がまだあるようです。

というのも、実際動物実験ではレスベラトロールにCRと同じようにSIRT1が活性化されているということがわかってはいるのですが、人間での評価はどうなのか?議論がつきない状態でした。最近の研究はもっぱら人間での効果ということに標準が置かれているようです。

ここでご質問の肥満との関係につきましては、Cell 誌にいくつかでておりますが、そのうちの一つの比較対象をした研究があります。

『肥満の人30人に対して①レスベラトロール150mg/day内服群 と②プラセボ(偽薬)群に分けて30日間の比較対象試験を行ったところ、レスベラトロール内服群は安静時代謝率をあげ、さらにSIRT1が活性化されていることがわかった』と書かれております。
(Calori Restriction-like Effects of 30 days of Resveratrol Supplementation on Energy Metabolism and Metabolic Profile in Obese Humans :Cell Metabolism 14, 612-622, November 2 2011)

つまり代謝率を上げるということで、痩せる方向に向かせる効果はあるようですし、実際にSIRT1も発現されているため、その付加作用もあるようです。

ただ、単純に体重を落とすことだけを考えた場合は、有酸素運動や炭水化物制限の方が効果的だとは思いますが・・・

効果があるのか無いのか、わかりにくいサプリメント類。数多くの論文が出ているレスベラトロールも何となく不安になってきますよね。実際に、体内での遺伝子変化が出ている論文がでると何となくほっとしますね。

p_resberatrol.png論文で評価しているのはすべて「トランス型レスベラトロール」です。単なるレスベラトロールにはもちろん「シス型」もあるわけでして、これでは意味がありません。

ただ、ここでご注意を。

もちろん一日摂取量150mgはトランス型でないと意味がありません。

偽物も出回っているみたいですので十分ご注意下さい。

酒井形成外科 副院長 苅部大輔



先日、国民生活センターより「まつ毛エクステンションの危害」に関する報告書が発表されましたが、その割合には驚きました。

exte_houdou.pngなんと、4人に1人が「目の痛み」や「痒み」「まぶたの腫れ」といった眼の周辺の健康被害を経験したことがあったというのです!

zu10_matsueku.png原因の多くはエクステをくっ付けるための「接着剤」成分で、施術中に目に入ったり、成分に対するアレルギーが原因であったとのことです。

酒井形成外科にも眼瞼に皮膚炎を起こして腫れてしまった方が、何人か診察にいらしたことがありましたが、眼科などの重症例では角膜障害などの眼障害を起こすケースもあったとのこと。

長い年月つけていて、まつ毛が短くなる方も多く、安易な気持ちでの「まつエク」は気を付けた方が良いのかもしれません。

個人的には自分のまつ毛を伸ばす、

「ビマトプロスト(pfostaglandinF2α誘導体)」

の方が自然だし、安全で副作用もなく、圧倒的に良いと思います。

「ビマトプロスト??」って感じですが、これはもともと緑内障のお薬です(現在も使われております)。

その副作用としてまつ毛が伸びることがわかり、2008年に米国FDAが「まつ毛を伸ばす薬」として正式に承認したのが始まりです。

(ルミガンと言えば知っている方も多いかと思います。)

2014年10月に日本でも厚生労働省が「グラッシュビスタ®として、医師の指示のもと睫毛貧毛症(ショウモウヒンモウショウ:簡単に言えばまつ毛が短め)の方に使用することができるようになり、酒井形成外科でも導入しております。

p_glashvista.png適正使用している限り、副作用ありませんが、適当に皮膚などに塗ってしまうと色素沈着を起こすことがあるので、1日1回まつ毛にだけ塗るのがコツです。

導入後8か月たちますが、多くの方にご満足頂いているようです。

こうした薬が入ると、人に勧める前に必ず自分でも使用してみるのがポリシーですが、今回は残念ながら私自身は使用しておりません。

というのも私・・・生まれつきまつ毛が長かったため、ソッチ系に見られるのがイヤで厨二時代(笑)は自分で切っていたほどでした。

でも、「まつエク」されている方には圧倒的におススメだと思いますよ。

酒井形成外科 副院長
苅部大輔



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