ドクターズブログ

2015年11月アーカイブ

最近、急に寒くなって参りましたね!
寒いといえば、最近めっきり額(ひたい)が後退して、
大好きな俳優ジェイソン・ステイサムに部分的に近づいてまいりました
・・・かるべです。

img_hitai01.png額(ひたい)について何かと考えていたところ、少し気になることが。

良くオデコのことを「前額部(ゼンガクブ)」と言う方が多いですが、
この言葉、よく考えると何となく違和感を感じませんか。
「前」ということですが、オデコに横も後ろもないので、
あえて「前」をつける必要はなく、
「額部(ガクブ)」というのが本来正しいはずです。
(後額部とか上額部とか言いませんよね。)

まあ、どうでもいいことなのでしょうが、
一度気になると、どうも抜け毛が増えてくる気がするので、少し調べてみました。

どうぞ不毛(まだ毛はありますが)な話にお付き合いください。

まず、辞書を調べてみますと、
 『額(ひたい)とは顔の上部の髪の生え際から眉毛の間を差す』
と書かれております。
ということは、波平さんの頭はほぼすべて額なのか?という疑問がわいてきますが、それはまた後ほど。
 読み方としては、古来「額」と書いて「ぬか」と呼ばれていた一方で、頭で日の当たるところ「直日(ひたひ)」と呼んでおり、それが合わさり「額(ひたい)」と呼ばれるようになったようです。

さらに、「額」という漢字の発生について調べると結構面白いことがわかります。

額の漢字の成り立ちとは

img_hitai02.pngここで、額という字を見ると、「客」と「頁」という文字からできていることがわかります。
「客」という字は「家」+「各」が合わさって作られており、「各」は「(木の枝などが)つっかかる」状態を表していることから、「客」は「家の中につっかかる」、「家に泊まる」といった意味になるそうです。

「頁」は顔を表していますので、「客」と合わせて、「家の中でつっかかる顔の部分=家でぶつける所」、ということで「額」という漢字ができあがったとのことです。
つまり、軒を通る時に良くぶつける所が「額=ひたい」、
ふつうは前向きに歩くわけですから、前側にしか存在しないわけですよね。

となるとますます「前額」はおかしい!
ということで、「前額(ぜんがく)」という言葉はいつころから出てきたか、医学的に正しいのかということを、軽く調べてみました・・・

と思ったら、少し長くなってしまったので続きは、次回にまわしたいと思います。
次回 額にまつわるエトセトラその2 「波平はどこまで額なのか」お楽しみに

酒井形成外科 苅部大輔



切開法重瞼術の今

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二重まぶた切開法で行った二重が1年くらいで取れて、もとの一重になってしまった。

こんな、嘆きをときどき聞くことがあります。
二重まぶた埋没法はいずれ一重に戻ることや、元の状態に戻ることがあることはご存じの方が多いようです。
でも、切開法でのふたえ手術では、永久的に元に戻らないと思っている方が大半なのではないでしょうか。

確かに、切開法で行った重瞼手術ではもとにもどることは少ないといえますが、100%元に戻らないわけではありません。

一重まぶたの方は解剖学的に理由があって一重の状態になっています。それは瞼板前軟部組織が多かったり、眼瞼の皮膚が厚かったりして、上まぶたと瞼板との間の癒着が曖昧になっているためです。
このような一重まぶたの方では、二重まぶたの方と比べ折り返し分の皮膚が余剰皮膚となり、弛みを伴うことも多いのです。

というわけで、一重まぶたの方を二重にする重瞼手術では、まず、瞼板と眼瞼皮膚との癒着をしっかり作る事が肝心になります。

二重まぶた埋没法では、糸の張力だけを利用して数カ所に瞼板と皮膚を接着します。皮膚と瞼板とのお癒着はかなり曖昧ですが、糸の張力があるかぎり二重の線はキープされます。
しかし、いずれ糸は劣化し切れてしまいます。そうなると癖がつかない限り、もとの一重まぶたに戻ってしまうというわけです。
また、二重まぶた埋没法では皮膚を切開しないため、余剰皮膚への対処はなんら行えません。

さて、二重まぶた切開法での重瞼術では、余剰皮膚の切除が可能になります。
また、瞼板前組織(眼輪筋を含む軟部組織)の適度な切除にも含め、重瞼線の正常化がより確実に行えます。
時には、眼輪筋下に脱出している余剰な眼窩内脂肪の切除やROOFとよばれる上眼瞼眉下の眼輪筋下の脂肪を適量切除する場合もあります。
この様な処置のおかげで切開法の重瞼術では埋没法に比べ、より高度な重瞼の作成や元に戻りにくい重瞼線をつくることができます。

ここで、ちょっと知っていただきたいのが、傷痕の美しさと重瞼線の確実性の相関関係です。
二重まぶた切開法の手術では、重瞼線における皮膚と瞼板との癒着がしっかりしればするほど二重はくっきりして、形態を長期維持できます。そのかわり、目を閉じたとき重瞼線の傷痕が目立つことが多いのです。
逆に傷痕をきれいにするあまり、癒着が甘くなると、重瞼があいまいになりがちです。

そこで、大切になるのが、瞼板前組織の切除と瞼板へのしっかりした癒着構成となる皮下の中縫合(ダーモスーチャリング)なのです。現在では、極細のナイロン糸(マイクロサージェリー用糸)や吸収糸(7-0PDS糸)があるため、術後取れにくい二重と同時に殆ど目立たない自然な傷痕に仕上げることも可能になってきました。

こうして、現在では切開法の重瞼術を受けることによって、美しく自然な重瞼線でありかつ曖昧になりにくい二重まぶたの形成が実現できるのです。

二重まぶた切開法の手術についてはこちらのページをご参照下さい。
■ 酒井形成外科 | まぶた | 切開式二重まぶた

酒井形成外科  酒井倫明 (日本形成外科学会認定専門医)



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