ドクターズブログ

マイクロサージェリー (2016年5月22日 15:53)

手術用顕微鏡を利用した手術をマイクロサージェリーとよびます。
手術用顕微鏡は30年以上前から高精度なものが開発され、より進化し続けています。

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現在では顕微鏡手術が確立し、新しい手術法も開発されてきています。
形成外科の世界では自由弁(体の離れた、他の部位より筋肉や脂肪、皮膚などを移動し複合的に移植する際、直径1mmの血管や神経をつなぎ組織を生着させる事)にはマイクロサージェリーが欠かせません。
また、細かい神経の修復手術や、いままで不可能だった、顔面の表面皮膚の微細な構築形成も可能になってきました。

PB002.png特に眼瞼の手術では、肉眼では不可能だった手術がより美しく正確にできるようになりました。これは顕微鏡を使用する事で,
肉眼では不可能だった組織の細かな切開や切除が可能になったり、極細の糸を使い正確に縫合できることで,新しい極小デザインが可能になったのです。また、超ピッタリ縫合できるため傷跡の回復が良く、ほとんど傷跡として見えなくなりますので、手術後の状態もより自然になってきたのです。

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PB005.png大型の顕微鏡装置は細かな視線の移動は可能ですが、外科医の大きな体位変換を伴うことはできません。視野倍率はそれほど大きくなくても良い場合には、私達形成外科専門医はウエラブルマイクロスコープを使用する事があります。
かつてルーペとよばれていた簡易な拡大装置とは異なり、極めて小さくした多数のレンズを組み合わせた本格的マイクロスコープが内臓されています。
これを外科医がルーペと同じように装着すると、手術野が術者の頭位に合わせいろいろな方向から俯瞰できるのです。
大型顕微鏡ではどうしても、ある一点を拡大し、そこだけでのマイクロ手術が目的になるのに対し、ウエアラブルマイクロスコープでは、やや大きな手術やで、いろいろな方向を確認しつつマイクロサージェリーができます。
しかし、あまりにも細かい作業になると、大型顕微鏡の出番となります。

PB006.png鼻や口唇の手術では大型顕微鏡では全体像がつかみにくく、また視線をいろいろな角度にしなければなりません。とても細かい一部を除いてウエアラブルマイクロスコープを利用しなくてはなりません。

PB007.png酒井形成外科 酒井倫明

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