ドクターズブログ

よくある質問の最近のブログ記事

Q)2年前に他院で切開法で二重手術をしましたが、最近になり、二重の線が消えて、また元の一重のようになってしまいました。
切開法での二重手術では、埋没法と異なり二重が消えることは無いと聞きましが、私の場合は、失敗といえるのでしょうか。
もし、再度修正手術を行えば、永久的な二重を手に入れることができるのでしょうか。
また、その場合の注意事項などを教えていただけませんでしょうか。

A ) 比較的希ですが、切開法での二重形成でも、重瞼線が薄くなり、時に一重に戻ってしまうことがあります。
もともと、一重の方の上眼瞼には解剖学的に理由があります。
たとえば、皮膚が厚い、瞼板前軟部組織が多い、眼瞼下垂がある、等の理由です。
こういった特徴のある方の二重手術は、上眼瞼の皮膚の瞼板への癒着を促う処置を加えますが、術後、時に重瞼線が多少くぼんだり傷跡が目立ったりする可能性があります。
なるべく手術後の傷跡を目立たなく美しくしようと心がけると、それは癒着不足から、重瞼が曖昧になってしまう、といったマイナスの局面がでてしまうことがあります。

このようなタイプの上眼瞼の方に切開法重瞼を行う場合、ちょっとしたテクニックを併用する事があります。
超極細のマイクロサージェリー用ナイロン糸を利用するのも一つですが、最近では極細の吸収糸が開発されてきましたので、これを瞼板と皮膚の癒着強化に利用するのも良い方法だと考えています。
二重手術における傷跡をほとんど無くしながらも、二重線の消失をなるべく防ぐには最も効果的といえます。

次回の修正手術ではこの様なテクニックを利用すると良いでしょう。
この法法を利用したとしても、手術を受けた方が特別注意をする必要は特にありません。



Q) 他院美容クリニックで美容外科の手術を受けました。
残念ながら私の希望は叶えられなかったばかりでなく、目立ってしまう傷跡が口元に残りました。
ヒアルロン酸注射、ケナコルト注射、フラクショナルレーザー等を勧められ、かなり高価な治療費を取られましたが、まったく改善しませんでした。
私のような患者に対して、酒井形成外科ではどのような治療法を勧めていただけるのでしょうか。

A) 美容外科の手術でおこった瘢痕も、怪我による傷跡もなんら変わることはありません。その修正においては、形成外科では基本的に瘢痕部の切除と形成外科的縫合で対処します。陥凹がひどい場合などでは脂肪組織の移植や真皮の移植をおこなったり、どうしても皮膚が不足したりする場合は、皮弁形成という周囲皮膚の移動技術を駆使する場合もあります。
いずれ、手術以外のレーザー治療や外用薬治療はあくまで補助的存在で、それらの治療そのものではあまり改善は見込めません。
まず、形成外科専門医の資格を持つ美容外科医師のもとで診察を受けてみて下さい。



Q)すそわきがの治療を考えています。
超音波メス法で治療した場合、どの程度、においは軽減するのでしょうか。
通院は何日おきに何回必要でしょうか。遠方に住んでいるため、カウンセリング当日に治療していただきたいのですが、血液検査とは、他院で行っても良いのでしょうか。
また、血液検査の項目も教えて下さい。ご回答よろしくお願い致します。

A)もともと超音波メスは肝臓の手術時に肝細胞のみを破砕し、細かい血管や神経などを残すことを目的に作られ、現在でも多くの肝臓の手術に用いられています。
同様にして腋窩のアポクリン汗腺に適応したのがソノペット法による腋臭症の手術です。
アポクリン汗腺を破砕して吸引、神経血管を残存させるため、剪除法に比べ広い範囲を行うことができます。
いわゆる「すそわきが」と呼ばれる外陰部の臭いも同様にアポクリン汗腺にょるものですから、ソノペット法で治療することができます。

1秒間に25000回振動することで摩擦熱を生じますが、その熱によりエックリン汗腺にも作用するため、多汗症の状態も改善されるとされています。

アポクリン汗腺が増えるかどうかという点ですが、一度除去したアポクリン汗腺には再生能力がありません。そのため再発や増えることはありません。
ただ当たり前ですが、一度の手術で100%の臭いが無くなることはありません。
おおよそ3割程度になると考えて頂いた方がよいかと思います。

術後経過ですが、血腫といった溜まりを予防するため、通常はガーゼを糸等で固定する「タイオーバー固定」が必要になります。
「すそわきが」の場合、2日程度固定して頂くため、術後2日目に通院、抜糸は10日目くらいですが、近医でして頂いても構いません。

血液検査は他院で行って頂いて問題ありません。
カウンセリング当日に手術はもちろん可能です。事前の血液検査結果を、当日持参して頂ければと思います。

酒井形成外科 副院長 苅部大輔



相談内容

大学生です。高校生の頃より、ケツアゴで悩んでおります。飲み会でネタにされるのがとても苦痛で、道を歩いていても他人に見られていると思うと気になってしまい、いつもうつむき加減になってしまいます。ケツアゴに人工骨を入れることで改善されるのでしょうか?それとも他の方法があるのでしょうか?


回答

ケツアゴとは、いわゆる「割れアゴ」の俗称ですが、下顎骨の中央(オトガイ)の結合部と呼ばれる部分の骨が凹んでいるためにその形態そのまま皮膚に表れて割れて見える状態になります。
往年のダンディーな外人俳優には「割れアゴ」が多かったため、10数年前までは逆に割れた状態を作る手術があったくらいでしたが、最近はお笑い芸人が自虐ネタとして使用し、むしろ敬遠されるようになってきたようです。


元々この部分は胎生期に左右の下顎骨が伸びてきて中央で結合する場所ですが、その癒合が不足するとオトガイ部が陥凹してしまいます。
その部分が割れてみえるため「割れアゴ」と呼ばれているのです。
通常は骨の形態が改善されれば状態は改善するものと考えられます。


骨形態を改善する方法としては2通り考えられます。
まず①骨を削ることで平らにする方法、そして②組織や医療材料を挿入して平らにする方法ですが、全体の骨が大きい方は①の方法を、顎が後退していて小さい方は②の方法が良い適応になります。


①の方法は、口腔内もしくはアゴしたを切開して出っ張り部分を医療用ラウンドバー等で削る治療で歯の治療に近い感じになります。


②の方法は簡便な物ですと、ヒアルロン酸やレディエッセなどのフィラーになりますが、これは必ず一定期間を持って吸収されるものでなければならず、永続的なものをご希望される場合には、ご指摘の通り、バイオペックスと呼ばれる人工骨が安全性も高く、形態・機能的にも良い適応になります。
シリコンプロテーゼなどは骨吸収を起こし、逆に骨変形を助長するため、使用してはいけません。

また、正確な「割れアゴ」の骨形態を評価するためには、CTレントゲンなどの撮影が不可欠です。
骨形態に合った安全で正確な治療を考えてみたらどうでしょうか。



酒井形成外科 副院長 苅部大輔



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