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Q) 高濃度脂肪注入、コンデンスリッチファットについて質問します。
この脂肪注入を受けると、その部位での脂肪が増えるだけでなく、幹細胞が血管を伝わり全身に若替えり効果や修復効果があると聞きました。これは本当のことなのでしょうか。
また、この脂肪注入では、通常の脂肪注入と比べ2〜3倍の効果があるとも聞きました。この事実についてお答えいただけませんでしょうか。

A)  脂肪幹細胞移植あるいは脂肪幹細胞注入、コンデンスリッチファットなどとも呼ばれていますが、実際は脂肪幹細胞そのものを移植するわけではありません。
そもそも、脂肪幹細胞といっても、生体の脂肪から採れる量はほんのわずかしかないのです。理論的にはこれを2ヶ月程培養し、成長因子等を混入させ、再度自分の脂肪細胞と混和し注入をするものです。
この操作は、東京大学のみで行われていますが、厚労省の認可や倫理委員会の許諾を必要とします。
今後は一般のクリニックでも施術可能になるかもしれませんが、培養中の感染事故や取り違え事故等を考慮すると、簡単に厚労省が許可するとは思えません。

では、一般のクリニックが行っているコンデンスリッチファット等はどのようなものかというと、通常の脂肪吸引で得た脂肪を遠心分離させ、ある種の酵素を混和した上で処理を行い、脂肪細胞のなかの重い部分を注質し、これを注入するという法法です。培養する時間は無いので、一般の脂肪注入と同様な処置として扱えます。それでも、最近では厚労省の調査に協力しなくてはなりません。

これで、一般の脂肪注入とそれほど差があるのかというと、医師の考えは様々です。理論的に言えば、コンデンスリッチファット法では、通常の脂肪注入の2〜3倍の幹細胞が含まれているはずです。
しかしながら、もともとの数がかなり少ないため効果にほとんど差が無いとする意見もあるわけです。
私の経験では、高濃度の含幹細胞注入(コンデンスリッチファット)は多少定着率に関して効果が高いような感じを受けます。
注入された脂肪幹細胞はもともと患者さまの体に自然に存在したものですから、注入部位から移動してさらに働きを増すとは考えられません。つまり拡散効果は無いと考えられます。



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