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わきが・多汗症の最近のブログ記事

Q)すそわきがの治療を考えています。
超音波メス法で治療した場合、どの程度、においは軽減するのでしょうか。
通院は何日おきに何回必要でしょうか。遠方に住んでいるため、カウンセリング当日に治療していただきたいのですが、血液検査とは、他院で行っても良いのでしょうか。
また、血液検査の項目も教えて下さい。ご回答よろしくお願い致します。

A)もともと超音波メスは肝臓の手術時に肝細胞のみを破砕し、細かい血管や神経などを残すことを目的に作られ、現在でも多くの肝臓の手術に用いられています。
同様にして腋窩のアポクリン汗腺に適応したのがソノペット法による腋臭症の手術です。
アポクリン汗腺を破砕して吸引、神経血管を残存させるため、剪除法に比べ広い範囲を行うことができます。
いわゆる「すそわきが」と呼ばれる外陰部の臭いも同様にアポクリン汗腺にょるものですから、ソノペット法で治療することができます。

1秒間に25000回振動することで摩擦熱を生じますが、その熱によりエックリン汗腺にも作用するため、多汗症の状態も改善されるとされています。

アポクリン汗腺が増えるかどうかという点ですが、一度除去したアポクリン汗腺には再生能力がありません。そのため再発や増えることはありません。
ただ当たり前ですが、一度の手術で100%の臭いが無くなることはありません。
おおよそ3割程度になると考えて頂いた方がよいかと思います。

術後経過ですが、血腫といった溜まりを予防するため、通常はガーゼを糸等で固定する「タイオーバー固定」が必要になります。
「すそわきが」の場合、2日程度固定して頂くため、術後2日目に通院、抜糸は10日目くらいですが、近医でして頂いても構いません。

血液検査は他院で行って頂いて問題ありません。
カウンセリング当日に手術はもちろん可能です。事前の血液検査結果を、当日持参して頂ければと思います。

酒井形成外科 副院長 苅部大輔



ワキガ手術の傷跡が著しくきたなく残ってしまった(38才 男性)

【主訴】

5年前に意を決し某有名チェーン系クリニックでワキガの手術を受けました。症状は多少改善したと思いますが、満足するにはいたっていません。しかし、今回御相談したいのはこのことより傷跡の事なのです。担当医の話しでは、そこでの手術は超音波メス法で大変評判が良いと豪語していました。価格はちょっと高価だが、一般の方法よりずっと効果が高いといわれ手術をお願いしたのです。
傷跡は両脇に2箇所づつ、1つが2cmほどで巾5〜6mm赤く盛り上がっています。わきの下の毛もそこだけ生えず、とてもみっともない感じです。わき下は全体に薄くなるとは言われていたのですが、傷まわりだけが禿げていて他は普通の密度で毛が生えています。また、傷が時々とてもかゆくなったり、違和感をおぼえたりします。形成外科でなんとか傷の修正治療が可能なものでしょうか。

【回答】

これはケロイド瘢痕でしょう。ケロイドは実は体質(遺伝的なもの)が原因です。ですから、たとえ他の施設で手術を受けたとしても同じようにケロイドが発生したと思います。
治療法ですが、まず、リザベンという内服薬を1〜2年間服用します。月に1回程度、形成外科に通院しトリアムシノロン(ケナコルト)を局所注射します。おおよそ6ヶ月程度でかなり硬くなって盛り上がったケロイド瘢痕はおちついてくるはずです。そのころ瘢痕を切除し縫縮する手術を計画します。手術後h形成外科専門医の指示に従い術後フォローを続けましょう。
蛇足ですが、あなたの受けた手術が超音波メス法としたら、もう少しわき毛が薄くなって良いはずです。おそらく十分に超音波メスの効果が得られていないようですので、これを機会にきちんとした形成外科で超音波メス法ワキガ手術を受け治してみてはいかがでしょうか。ずっと、症状は改善するはずです。



高い手術代を払ったのにまったく改善しなかった(25才 女性)

【主訴】

10才ころよりわきの臭いや汗が多いことで悩んでいました。父親もワキガですのでおそらく遺伝したのだと思います。手術を受けるのは大変勇気がいりましたが、ワキガの書籍も出版している某クリニックでの治療を決めたのです。本を執筆するくらいですから評判も良い、優れたクリニックと思い込んでいました。
手術法は吸引法といって、ほんの2ミリ程度の傷口から細いカニューレを挿入するだけでほんの10分程で手術が完了するとのうたい文句でした。手術後の通院もいらず、包帯も必要なしとのことでした。
手術歩1ヶ月程度は確かに臭いや汗の出も減少したように感じました。しかし、2ヶ月もすると、全く元に戻ってしまった感じです。手術したクリニックでは以前より数段改善していると言い張っていましたが、けっして改善しているとは考えられません。
しかし、せっかく治療の決心がついたのに、これ以上治療はできないのでしょうか?

【回答】

これはよく耳にする苦情です。吸引法は確かにワキガの治療法として紹介されています。しかしながら、効果が高いという方法ではありません。手術自体はじつに簡単でトラブルも無いのですが、残念ながら患者様の満足も無いように感じます。
ただし、再手術はいくらでも可能です。傷跡を気にしないなら、剪除法という古来からの手術法がありますが、わたしが一押しにしている方法が超音波メス(キューサー)法です。さすがに吸引法のように小さな傷口1ヶ所というわけにはまいりませんが、剪除法に比べればずっと目立たない傷口で手術ができます。さらに剪除法にくらべると倍に近い範囲のアポクリン汗腺やエクリン汗腺の除去が可能なのです。ただし、4〜5日程度軽い包帯処置は必要です。



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