ドクターズブログ

の最近のブログ記事

ダーマライヴで鼻がいびつに(39才 女性)

【主訴】
鼻筋を通してもらおうと新宿にある個人経営の美容外科に相談に行きました。「ヒアルロン酸で簡単にできます。」といわれ注入の処置を受けました。1年くらいはとても良かったのですが徐々に鼻筋が崩れてきたので同じ美容外科で再度注入してもらいました。すると今度は鼻が円柱のような不自然な形になりました。
このことを相談すると「眉間に逆三角形の追加注入をするといいですよ」といわれ3度目の注入を行いました。この逆三角形+円柱で私の鼻はとても目立つ鼻になってしまいました。それからというものこの鼻が気になって気になってしようがなく、1日でも早く元に戻したいと思うようになりました。そこでインターネットで調べたところヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する酵素)のことを知りました。
ヒアルロニダーゼを注射してもらいに行くと3回打った注射が単なるヒアルロン酸ではなくダーマライヴであったことを知らされました。その後ヒアルロニダーゼを注射した部分は凹み、しこりは浮き上がり私の鼻はでこぼこになってしまいました。毎日鏡で見ていると、日増しにいびつになっていくような気がします。
担当した院長は「治すには凹んだところにさらに注入するしかないです」といわれました。もう、注入はこりごりです。悔しくて悲しくて訴訟も考えました。なんとか元の状態に戻せないものでしょうか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
商品名でいうとアクアミド、アメイジングジェル、マジックジェル、ダーマライヴ、これらの製品はアレルギーや血管内に誤って注入した場合、塞栓症をおこす恐れがあるのでヨーロッパでは販売が禁止されています。
しかし、日本では医師の裁量権(お医者さんの責任の範囲内で)のもとこれらの製品が個人輸入され患者さんに使われています。良識のあるドクターであればこんな危険な商品を患者さんに薦めないでしょう。商売と割りきっているドクターが使うのです。ですから、上記の症例の様に使う前に詳しい説明をしてくれることは、ほとんどありません。「吸収されないヒアルロン酸なので経済的ですよ」などと言って使うだけ使って、被害者が出ても知らん顔です。恐ろしい話です。
さて上記の患者さんですが診断は異物肉芽腫です。皮下の異物肉芽腫の場合、治療は切除です。部位によっては植皮が必要な場合があります。是非、酒井形成外科にご相談下さい。



以前入れたプロテーゼが徐々に硬くなり、痛みを伴うようになってきた。最近では鼻先の皮膚が薄くなったような気がする。(45才 女性)

【主訴】
10年ほど前に某有名クリニックで鼻にプロテーゼを入れました。テレビで評判の番組に出演していたお医者さんだったのですが、カウンセリングはとても魅力的な話しかたで、つい乗せられる感じでその日のうちに手術を受けました。鼻巾が広く見えるのは鼻が低い為だから、鼻の根元と鼻先を高くすれば相対的に鼻の巾は狭く見えるはず、というのがその時の説明だったと記憶しています。
手術後、高くなった鼻には満足していますが、ちょっとわざとらしい気もしていました。鼻の頭は最初から硬かったのですが、しだいに皮膚が薄くなっていったような気がします。それが去年くらいから、痛みが出るようになりました。それと寒い時には白く変色していた鼻の頭が最近では赤くなっている感じです。

【回答】
これは鼻のプロテーゼによって内側から鼻の頭の皮膚に慢性的な圧迫が加わり、皮膚が萎縮したものと思われます。このまま放置すると、いずれ皮膚がプロテーゼを支えきれなくなり鼻の頭や鼻孔の中からプロテーゼ飛び出すという現象が起こるかもしれません。また、炎症症状が波及しきわめて重篤な症状を示す事も考えられます。赤くなってきて痛みもでてきたということですからなるべく早めに今のプロテーゼを抜き取ることが大切です。ただし、鼻が急に低くなってしまいます。しばらくその状態でがまんして、鼻の皮膚が改善してから、再度形成手術を考えても良いのですが、耳介軟骨や真皮脂肪または側頭筋膜の移植を行いながら、薄くなった皮膚を補強することも可能です。やや難しい手術になりますので形成外科専門医でも美容外科に慣れた医師に相談しましょう。



だんご鼻矯正のため、鼻尖軟骨形成寄せという手術をしたところ鼻が上をむいてしまった。しかも、だんご鼻はほとんど変化しなかった。(22才 女性)

【主訴】
だんご鼻がいやで某クリニックにカウンセリングにいきました。そこはあるサイトのランキングの高い所でした。そこで先生にだんご鼻をなおすには、プロテーゼを入れるかまたは鼻尖軟骨を寄せる手術が良いと言われました。プロテーゼを入れるのは気が進まなかったので、鼻尖軟骨寄せをすることにしました。手術は両方の鼻の孔の中を切り軟骨を剥がし左右の鼻翼軟骨を寄せるというものでした。手術は思ったよりすぐ終わりました。しばらくは腫れていたと思いますので様子をみていました。しかし、1ヶ月たってもだんご鼻はもとのままでした。この頃から以前より鼻の穴が目立つように感じてきました。よく観察してみても、やっぱり鼻が上を向いてきたと思います。とても気になってしかたがありません。なんとか修正できるでしょうか?

【回答】
よくものの本に鼻を尖らす手術法として左右の鼻翼軟骨の間の軟部組織を切除し、これを寄せる方法が記載されています。これは海外の白人の鼻の手術書に書かれていることを受け売りにしているものです。白人は鼻翼軟骨が日本人より発達し、むしろ鼻が下を向いています。ですから、鼻翼軟骨をしばり鼻がやや上を向いたほうが美しい鼻のプロファイル得られるのです。しかし、日本人では鼻翼軟骨がほとんど無くまたその形態から鼻翼軟骨を寄せると鼻が上を向いてしまい、いわゆるブタ鼻になってしまいす。
そこで日本人向けのこの手術では、耳介軟骨を採取しこれを鼻尖部に移植します。その際に鼻が尖りながら鼻の頭が若干下を向くように移植するわけです。あなたの場合も寄せた鼻翼軟骨の糸を外し、軟骨移植をすれば比較的簡単に修正ができると考えられます。ただし、安易な手術では変形がおこりうるため、十分知識の有る形成外科専門医に相談しましょう。



プロテーゼを使い隆鼻を行ったが鼻筋が曲がってみえる、鼻先をさわるとプロテーゼがなかで揺れてしまう。(28才 男性)

【主訴】

鼻根部が低いのと鼻先がまわるくつぶれた感じを治したくて、6ヶ月前、ネットで「評判の美容外科」というサイトから紹介され某クリニックで手術を受けました。I字型プロテーゼを入れるとのことで鼻の先端を十分尖らす事は無理とは聞いていました。手術は麻酔の注射を受けてから15分程度で終わりました。特に固定とかは無く溶ける糸を使って鼻の孔の中の傷を縫ってあるため通院は不要とのことで、手術以来そのクリニックには行っていません。手術後一時的に鼻全体がぶよぶよしていましたが2週間ほどでおちついてきました。その頃鼻の先を指で動かすと鼻根部が揺れることに気付きました。さらによく見ると微妙に鼻筋が斜めに傾いています。これを改善することはできるのでしょうか? それともプロテーゼを抜いてしまうしかないのでしょうか?

【回答】

このような症状はよく相談されます。このような状態はなんで起っているかというと、最初に行った手術の際プロテーゼがきちんと骨膜下に固定されていなかったのが原因です。また、I型プロテーゼを使ったためL型プロテーゼのように鼻中隔で前方の固定ができなかったのも原因の一つです。安定しないプロテーゼを放置しておくと、形態が悪くなるばかりか、鼻の皮下は皮膚に影響を与えますので、修正手術が必要です。
修正は、いま埋入されているプロテーゼを抜き、柔らかく鼻尖部が薄く構成された新しいL型プロテーゼに入れ直します。今度はきちんと骨膜を剥がしこの下にプロテーゼを収めるようにします。骨膜下にしっかり収まったプロテーゼは手術後、皮膚の上からさわっても、まるで自分の骨の様に感じるはずです。



酒井形成外科の美容外科・美容皮膚科のご予約はこちらから