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くちびるの最近のブログ記事

Q) 他院美容クリニックで美容外科の手術を受けました。
残念ながら私の希望は叶えられなかったばかりでなく、目立ってしまう傷跡が口元に残りました。
ヒアルロン酸注射、ケナコルト注射、フラクショナルレーザー等を勧められ、かなり高価な治療費を取られましたが、まったく改善しませんでした。
私のような患者に対して、酒井形成外科ではどのような治療法を勧めていただけるのでしょうか。

A) 美容外科の手術でおこった瘢痕も、怪我による傷跡もなんら変わることはありません。その修正においては、形成外科では基本的に瘢痕部の切除と形成外科的縫合で対処します。陥凹がひどい場合などでは脂肪組織の移植や真皮の移植をおこなったり、どうしても皮膚が不足したりする場合は、皮弁形成という周囲皮膚の移動技術を駆使する場合もあります。
いずれ、手術以外のレーザー治療や外用薬治療はあくまで補助的存在で、それらの治療そのものではあまり改善は見込めません。
まず、形成外科専門医の資格を持つ美容外科医師のもとで診察を受けてみて下さい。



唇を厚くする手術を受けたが、下唇がおちょぼ口のように垂れ下がたまま突出してしまった(23才 女性)

【主訴】
ふっくらしたくちびるにあこがれて、ある美容外科クリニックに相談に行きました。唇の内側を横に切ってそれを縦方向に縫えば良い、と言われ簡単そうなのですぐ手術を受けました。そのクリニックの院長先生はテレビでも評判らしいし、ネット(広告だったかもしれませんが)でも口コミでも評判と書かれていたため、なんのためらいもありませんした。
手術が終り、腫れているからと思ったのですが。2週間以上たっても口笛を吹いているような形が治らなかったのです。再度相談に行きましたが、その時はとってもそっけない風でした。なんとか頼み込み、再度料金は取られましたが、修正手術を受けました。しかし、やはり唇をとがらせているような変形は治りませんでした。このままでは困ってしまいます。

【回答】
横に切り縦方向に縫う、確かに唇の先端近くは厚くなるでしょうが、横には縮まります。両手の親指と人さし指で唇の左右の端をつまみ唇を中心に向かって寄せってみましょう。この美容外科手術は、こんな「変な事」をする手術といえますよね。
リカバリーですが、まず、縦方向に縫った傷を開放し、元に戻します。ただし、瘢痕が多い場合、また、口を尖らせた感じの変形は残ってしまう可能性があります。そこで、真皮脂肪移植を考えます。お尻の所が良い真皮脂肪の採取部位になります。3〜5cmの傷は残りますが、形成外科的に縫合すれば傷跡も目立たなくなります。
この真皮脂肪移植を同時に行なえば、くちびるも厚くふっくらさせることができます。変形を改善すると同時にあなたの希望もかなえられるというわけです。



くちびるを薄くする手術を受けたが、思ったように改善しないばかりか違和感もでてしてしまった(22才 男性)

【主訴】
もともとくちびるが分厚く「垂れ下がったたらこくちびる」にコンプレックスがありました。ネットで「安さで評判」のクリニックに相談に行き、勧められてつい、当日手術を受けてしまいました。
傷跡を目立たなくさせるためと言われ、歯茎の根元から切開を受けました。手術後2カ月ほどたちます。腫れは治まりましたが、たらこくちびるは全然改善しませんでした。さらに下唇を前に出そうとするとひきつれ感があり痛みも出ます。口を開けようとすると下くちびるが内側に引っ張られます。なんとか改善素方法はあるのでしょうか?

【回答】
くちびるをよく観察してみると内側と外側があります。内側は粘膜で唾液でいつも湿っています。外側はややカサカサした感じで乾いた状態です。この内側と外側を境する線(ボーダー)は比較的くっきり存在しています。
くちびるの一部を切除する際この境の線(ボーダー)を乱すとくちびるが術後不自然な形に見えるわけです。例えば、外側を切り過ぎれば、粘膜面がくちびるの表に出てしまい、内側を切り過ぎると乾いたくちびるが内側へおしこまれ、表情が硬くなってしまいます。
正しい手術では、このボーダーの線の位置を変えない事に気を配るのが肝心なのです。もし6mmの巾でくちびるの切除を計画した場合、ボーダーから内、外3mmづつ離れた線で切除を行なえばボーダーは変化しないわけです。これがくちびるを薄くする手術の鉄則なのです。
この患者さんの場合は、唇の口腔内側の下の部分で切除をされたようですね。効果が出にくいばかりか、くちびる自体が下にひっぱられ変形をする恐れがあると考えられます。おそらく経験が少ない医師が縫合に自信のないためなるべく見えないところに傷跡を残そうと考えたのでしょう。
リカバリーとしてまず、ひきつれのある瘢痕を切除し、ときにその部位に口腔粘膜の移植を行い修復させます。くちびるは、ボーダーを乱さないように丁寧に切除し縫合します。たいていは、きれいに改善されます。



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