ドクターズブログ

あご(輪郭)の最近のブログ記事

Q :
他院でエラ切りを受けました。ところが、予想以上にエラを切られてしまい、がっかりするどころか顔が変形してしまっています。
左右差も著しいし、なにより、他人から「げっそり」してみられるようになりました。さいきんでは鬱病のような感じになり、ますます痩せ、顔は20歳も老けたようになってしまいました。
人工骨の移植でなんとかならないものでしょうか。ぜひ、お答え下さい。

A :
現在、人工骨(ハイドロキシアパタイトが原型)の直接3Dプリンティング化によって、骨欠損部の補填を完全理想に近い形でできる技術が完成しています。
近い将来、骨再建に対して厚労省の認可と疾患によっては健康保険が適応されようとしています。
もちろん、美容外科の修正には健康保険は適応されませんが、顔面骨手術の失敗の修正には大きな吉報となると考えます。

治療にはまずあなたのCTデーターを取り、そこから3Dプリンティングによりあなたの顔面骨の現在の状態を再現します。さらに、そこから、ワックスやクレーを使い理想的な回復状態をカスタマイズします。
そこから、さらに3Dプリンティングで人工骨を精密にコンピューターで作成できるのです。

それを骨欠損部位移植することが可能です。美容外科の修正に利用できることは間違いないと考えます。



相談内容

大学生です。高校生の頃より、ケツアゴで悩んでおります。飲み会でネタにされるのがとても苦痛で、道を歩いていても他人に見られていると思うと気になってしまい、いつもうつむき加減になってしまいます。ケツアゴに人工骨を入れることで改善されるのでしょうか?それとも他の方法があるのでしょうか?


回答

ケツアゴとは、いわゆる「割れアゴ」の俗称ですが、下顎骨の中央(オトガイ)の結合部と呼ばれる部分の骨が凹んでいるためにその形態そのまま皮膚に表れて割れて見える状態になります。
往年のダンディーな外人俳優には「割れアゴ」が多かったため、10数年前までは逆に割れた状態を作る手術があったくらいでしたが、最近はお笑い芸人が自虐ネタとして使用し、むしろ敬遠されるようになってきたようです。


元々この部分は胎生期に左右の下顎骨が伸びてきて中央で結合する場所ですが、その癒合が不足するとオトガイ部が陥凹してしまいます。
その部分が割れてみえるため「割れアゴ」と呼ばれているのです。
通常は骨の形態が改善されれば状態は改善するものと考えられます。


骨形態を改善する方法としては2通り考えられます。
まず①骨を削ることで平らにする方法、そして②組織や医療材料を挿入して平らにする方法ですが、全体の骨が大きい方は①の方法を、顎が後退していて小さい方は②の方法が良い適応になります。


①の方法は、口腔内もしくはアゴしたを切開して出っ張り部分を医療用ラウンドバー等で削る治療で歯の治療に近い感じになります。


②の方法は簡便な物ですと、ヒアルロン酸やレディエッセなどのフィラーになりますが、これは必ず一定期間を持って吸収されるものでなければならず、永続的なものをご希望される場合には、ご指摘の通り、バイオペックスと呼ばれる人工骨が安全性も高く、形態・機能的にも良い適応になります。
シリコンプロテーゼなどは骨吸収を起こし、逆に骨変形を助長するため、使用してはいけません。

また、正確な「割れアゴ」の骨形態を評価するためには、CTレントゲンなどの撮影が不可欠です。
骨形態に合った安全で正確な治療を考えてみたらどうでしょうか。



酒井形成外科 副院長 苅部大輔



あごのプロテーゼを入れてあごを出す手術を受けた後3〜4ヶ月くらいして、あごが変形しているのに気付いた。(30才 女性)

【主訴】

あごが小さくまたうしろに引っ込んでいたのであごをまえへ出し、少し尖るようにしたいと思っていました。ネットで口コミや評判を検索して、あるクリニックにたどりつきました。電話相談と書いてあったのでさっそく電話をしてみたところ、とても感じの良い女性が丁寧に手術の事を教えてくれたので、さっそくカウンセリングに行きました。
無料だったので気が楽でしたがカウンセリングしてくれたのはカウンセラーという専門の方でした。すぐ手術をしますか?と言われたのですが手術の予約だけ入れその日は帰りました。
手術当日主治医を初めて紹介されました。とても若いちょっとホスト系のお医者様でしたのでびっくりしましたが、ほとんどお話をされなかったこともあり少し不安でした。でも手術はすぐ終わってしまいました。15分くらいだったと思います。簡単なテープ固定をされ3日後くらいに自分でテープをはがしそのままでよいといわれました。1週間くらい後に1回診察を受け後はもう来ないで良いと言われました。手術後2週間くらいで腫れもかなり落ち着いた感じがし、1ヶ月もするとあごも細くなりました。
しかし2ヶ月もするとあごがおもったより上に出てしまい、しかもあご先に力を入れるとうめぼしのような多数の筋ができるようになったのです。あごをさわると明らかに下の方に段ががあります。こんな状態を修正できるのでしょうか?


【回答】

これはよくある症状です。あごのプロテーゼを入れる手術はとても簡単といわれているため、美容外科では安易に手術を勧める傾向にあります。しかし、御相談のように術後簡単にプロテーゼが変位をおこし、変形してしまうことも多いのです。
この手術は口腔内で下前歯の歯茎の元を切開して行われます。たいていは下顎骨の骨膜を骨の裏面まで十分に剥離せず行われます。そんな空間にプロテーゼを押し込まれても下顎骨の先端にプロテーゼがおさまる分けはありません。いずれ手術後2週間以内にはプロテーゼが上へせり上がって来るわけです。そして下顎骨の上方でプロテーゼが固定してしまいます。
このような症例では下顎骨の歯根部の部分で骨が薄くなっているところにまでプロテーゼがせり上がり、骨を侵食することがあります。
まず、古いプロテーゼを除去し、そこの骨が侵食を受けていたら、人工骨(ハイドロオキシアパタイト)で補填します。下顎の骨膜を丁寧に裏側まで剥離します。骨に小さな穴をうがちやや小さめのプロテーゼをこの穴を利用して固定します。プロテーゼはシリコーン性とハイドロオキシアパタイトやメドポアと言われる人工骨性があります。このようにすれば、完全に改善し、変形も二度と起ることはないでしょう。



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