ボツリヌストキシン製剤注射によるわきが・多汗症治療とは
ボツリヌスA毒素が局所的に神経を麻痺させることから、脇の下の皮下にボツリヌストキシン製剤を注射すると、わきの下の発汗を押さえることができます。
現在までに発見されているボツリヌス菌が産生するタンパク質毒素のうち、もっとも強力なものがボツリヌスA毒素(ボツリヌストキシンA)です。
ボツリヌストキシン製剤注射の施術時間は10分程度で、効果期間は3〜6ヶ月程度です。1〜2ヶ月期間をあければ何回でもボツリヌストキシン製剤を注射することが可能です。

ボツリヌストキシン製剤を注射器に装填したところ
ボツリヌストキシン製剤注射によるわきが・多汗症治療の利点と欠点
わきが(ボツリヌストキシン製剤)の利点
わきがのボツリヌストキシン製剤治療のメリットは、注射のみで多汗症の治療が行えます。
わきが(ボツリヌストキシン製剤)の欠点
わきがのボツリヌストキシン製剤治療のデメリットとして、3〜6ヶ月の効果しかないことです。
そのため長期的に考えると高価な施術になってしまいます。
ボツリヌストキシン製剤注射による、わきが・多汗症治療の詳細情報
施術時間 | 10分程度 |
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施術後の通院 | 不要 |
腫れについて | なし |
カウンセリング当日治療 | 可能 |
入院の必要性 | 不要 |
麻酔 | 不要 |
リスク(合併症・副作用 等)
- 感染
- 細菌やウイルス等による炎症。
- 内出血
- 術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
- 色素沈着
- 瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
- アレルギー
- 薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
ボツリヌストキシン製剤によるアレルギー
発汗異常
治療効果が出ない事がある
ボツリヌストキシン製剤注射による、わきが・多汗症治療の施術費用
項目 | 金額 (消費税込) |
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ボツリヌストキシン製剤治療 1回 | 健康保険適応 |
ボツリヌストキシン製剤注射による、わきが・多汗症の施術の実際
ボツリヌストキシン製剤注射による、わきが・多汗症の施術は、溶解したボツリヌストキシン製剤溶液を片脇のわきの下の皮下に10〜14点程度に分けて少量づつ注射します。
ボツリヌストキシン製剤注射後2〜3日で効果が出始め、5〜7日で安定します。
ボツリヌストキシン製剤注射治療後も特に注意することはありません。入浴なども普通どおり行って構いません。
ボツリヌストキシン製剤の効果期間は、3〜6ヶ月程度です。1〜2ヶ月期間をあければ何回でも注射することが可能です。

ボツリヌストキシン製剤注射によるわきが治療の様子