紫外線対策

  • 投稿日:

みなさんこんにちは

酒井形成外科の受付です(*´`*)

突然ですが、紫外線と聞いて何を

思い浮かべますか??

なんとなく体に悪いとか、日焼け、シミなどそのようなことが

あげられるかと思います。

今回は紫外線が私たちに与える影響やメリットなどを

ご紹介したいと思います。

parasol-4347277_1280.jpeg

⭐︎紫外線とは?

紫外線は太陽光線の一部で

紫外線、可視光線、赤外線の3つに分けられます。

さらに紫外線は、UVA、UVB、UVCと3つに分類しています。

波長が異なるこれらには肌に届く深さや作用に違いがあります。

UVB:表皮

UVC:真皮

近赤外線:皮下組織

(UVCはオゾン層によって吸収され、地上には到達しません。)

UVB

・波長が短いため、肌の浅いところに作用

・メラニンを作るメラノサイトを活性化し、シミ・ソバカスの原因となる

・曇りの日や窓ガラスがあると、照射量が減衰

UVA

・波長が長いため、肌の深くまで届きます。

・シミ・ソバカスの原因となる

・真皮のコラーゲンを破壊し、シワ・たるみの原因となる

・曇りの日や窓ガラスがあっても、照射量は減衰しない

近赤外線 (赤外線の一種)

・UVAよりもさらに深い皮下組織や筋層まで到達する

・コラーゲンやエラスチンを変性し、シワ・たるみの原因になる

・窓ガラスや薄手の衣類まで通過する

ブルーライト (可視光線の一部)

・主に目に影響

・体内時計に与える影響、画面を見続けることによる目の乾きや疲れ

・細胞への酸化ストレス増大が確認されている

⭐︎紫外線を浴びたらどうなるの?

紫外線の皮膚への影響は、太陽に当たり比較的すぐに反応が現れる急性障害

長年にわたって浴び続けることで反応が現れる慢性障害に分けられます。

急性

・日焼け

・紫外線角膜炎(雪目):角膜が傷つき強い痛みや目の充血、涙が止まらなくなる

・免疫機能低下:一時的にアレルギー物質への反応が低下

・日光アレルギーによるじんましん

・ビタミンD合成

慢性

肌の老化:シミ、しわ、たるみ、毛穴の開きなど

・がん化:皮膚がんなど

・目の疾患:白内障、翼状片

上記症状からも分かるように、紫外線を浴びると日に焼けるだけではなく

老化現象がはっきり現れてきます。

つまりきれいな肌を保ったり、若々しくいるために

紫外線をどれだけ防げるかが重要となります。

☆悪いことばかりではない?!

紫外線はビタミンDを生成します。本来ビタミンは食物からしか得ることの出来ない物質です。

しかし、ビタミンDは紫外線を浴びることで、自分のからだの中で合成することが出来るのです。

ビタミンDが不足すると...??

・ビタミンDやカルシウム不足になると、骨折の危険性が増します。

骨粗しょう症の原因のひとつです。

・妊婦さんにおけるビタミンD不足は赤ちゃんの骨の発育に影響を与えます。

ビタミンD不足の妊婦さんから生まれた赤ちゃんの将来の骨量が低くなることが報告されています。

これらを防ぐために、両手の甲くらいの面積が15分間日光に当たる程度

または、日陰で30分くらい過ごす程度の日光浴が望ましいとされています。

このように、紫外線を浴びることはメリットもあります。

しかし、老化や癌化、疾患などのデメリットの方が大きいと考えられます。

出来るだけ紫外線対策をした方が良いでしょう。

summer-3490611_1280.jpeg

☆紫外線対策

・日焼け止め

・日傘や帽子

・サングラスやUVカットの眼鏡をかける

・抗酸化作用の高い食品やサプリを摂取する

などは簡単に出来る方法かと思います。

冬は夏に比べて日差しが穏やかなので

ついつい紫外線対策が手薄になりがちな方も多いかと思います。

しかし、紫外線は冬にも降り注いでいるのです。

たしかに夏と比較すると紫外線は少ないですが、肌に影響を与える

UV-A,UV-B が両方降り注いでいるので注意が必要です。

しかも冬は夏より低い位置からの日照が多いため

日傘や帽子では防ぎにくい、斜めや横からの紫外線が肌に当たるようになります。

そのため、1年中紫外線対策をする必要があるといえます。

紫外線が強くなる前から、ぜひ一緒に紫外線対策しましょうね^^