創(きず)についての一般事項

傷跡が綺麗になる条件

1)まず、担当医の縫合技術が優れていることです。

形成外科専門医は研修医の頃から形成外科的縫合技術を磨き続けています。そ他の外科医より、目立たない綺麗な傷跡を創ることができます。

2)遺伝的にケロイドや肥厚性瘢痕体質でないことも一つの理由です。

傷跡の治り方は個人により異なります。1000人に1人程度の割合で、傷跡が膨れてしまう遺伝的肌質があります。
これらがケロイドや肥厚性瘢痕です。

形成外科専門医が丹精こめて丁寧に皮膚を縫合しても遺伝的体質により傷跡が目立ってしまうことがあります。
その場合、早めにケロイドや肥厚性瘢痕の治療を始めます。

形成外科と一般外科の縫合技術の違い

形成外科と一般外科の縫合技術の違い
形成外科と一般外科の縫合技術の違い

形成外科は人体体表面の美しさを表現する外科です。皮膚縫合は極めて丁寧、精緻に行います。したがって、面倒、時間がかかるなど医師にとって辛さもあるのです。

きずの経過

縫合された創は7〜14日後に抜糸をします。その後すぐに綺麗になるわけではありません。一定の経過を辿ってほぼ落ち着くのに3ヶ月〜24ヶ月を要します。概ねの経過を図示します。

創の経過