すそワキガ
(超音波メスを使用したわきが治療)

すそワキガとは

わきがの臭いは脇の下だけに起きるとは限りません。アポクリン汗腺が存在する所では、どこでも臭いが発生する可能性があります。

女性の場合では、「わきの下」「乳輪まわり」「陰毛発生部」に臭気の出るところがあります。
男性の場合では、発毛が多いため胸毛や腹部の発毛部からの臭気も考えられます。
アポクリン汗腺が多いところは、乳輪周りの毛が生えている所と、性器周りのいわゆる陰毛発生部位と脇の下です。アポクリン汗腺の出口は必ず毛根にあるため、毛の無い所では「わきが」は起こりません。
性器周りの臭気が気になることを「すそわきが」といいます。かつては「すそわきが」に対し全く治療法がありませんでした。
しかし、酒井形成外科では超音波メスを使って「すそわきが」治療に取り組んでいます。
「すそわきが」に悩む方には、超音波メスによる治療をお勧めします。

fig1.マンマリーライン

すそワキガ手術の欠点と利点

すそワキガ手術のメリット

超音波メス法はすそわきがの唯一の治療法です。

すそワキガ手術のデメリット

小さな瘢痕や皮膚の凹凸が残る可能性があることです。

すそわきが(下腹部,性器周りのわきが)の術後の経過と注意

超音波メス法でのすそわきが手術では、術後3〜4日でタイオーバーを除去します。タイオーバー除去当日の夜からシャワー浴が可能になります。
入浴は、2週間後の抜糸が終了後まで控えるようにします。
タイオーバーを除去すると、抗生剤ローション等を処方しますので、シャワー浴後、自分で簡単に消毒することができます。
すそわきがの手術での抜糸は、術後2週間頃に行います。その頃から手術範囲の皮膚が硬く変化します。術直後から施術範囲の皮膚に赤みが出ますが、これも黒っぽい色に変化します。
また、一部小さな火傷状の状態がありますが、にきびの痕のような傷跡になります。
特に術後1か月程度は、手術範囲の皮膚が凸凹したりしますが、いずれは回復します。
これらの皮膚の硬さや色、傷跡の状態は術後6か月程度で元のような皮膚に戻って来ます。
傷跡は、1年程度でほぼ落ち着くようになります。

超音波メス法による、すそワキガの手術の詳細情報

施術時間 2時間程度です。
施術後の通院 術後2日後にタイオーバー抜去、術後2週間後に抜糸、術後1〜2ヶ月後に状態観察、術後3ヶ月〜6ヶ月後に傷口経過チェックを行います。
腫れについて 抜糸直後は傷や皮膚が安定しない術後2か月程度は、皮膚が硬くつっぱります。術後3〜6か月で次第に落ち着き柔らかくなり、1〜2年で色素沈着も少なくなってきます。
カウンセリング当日治療 可。
入院の必要性 不要
麻酔 局所麻酔

リスク(合併症・副作用 等)

感染
細菌やウイルス等による炎症。
血腫
術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
出血
術後やや多い量の出血を見ることです。
内出血
術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
瘢痕(創跡)
全ての皮膚切開創は、多少の傷痕が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
肥厚性瘢痕(ケロイド)
傷痕の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法がございます。
色素沈着
瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
アレルギー
薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
予定形態との差
なるべく患者さまの意見は取り入れるようにしますが、完全な表現は無理がある場合があります。
微妙な左右不対称
人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
感染
細菌やウイルス等による炎症。
血腫
術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
出血
術後やや多い量の出血を見ることです。
内出血
術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
瘢痕(創跡)
全ての皮膚切開創は、多少の傷痕が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
肥厚性瘢痕(ケロイド)
傷痕の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法がございます。
色素沈着
瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
アレルギー
薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
微妙な左右不対称
人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
皮膚壊死
 
皮膚熱傷
 
脇毛の脱落
 
発汗異常
 

すそわきがの手術費用

項目 治療内容 金額
(消費税込)
すそワキガ・超音波メス法 440,000円
美容的要素のあるものは自費になります。

すそわきがの手術の実際

超音波メスの治療のデザイン

超音波メスによるすそわきが手術は、陰毛の発生する上端の左右に5mmほど切開を入れ、そこから超音波メスのハンドピースを挿入し作用させていきます。

fig2.陰毛の発生する上端の左右に5mmほど切開します

超音波メスの治療のデザインと超音波メスの挿入

陰毛発生部位全体の範囲の皮下に、超音波メスを作用させるようにデザインをしていきます。
超音波メスのハンドピースを挿入するために、4カ所に5mm程度の皮膚切開を入れます。
続いて、切開部より超音波メスハンドピースを挿入し、できるだけ広範囲に皮下に超音波メスを作用させます。
方向を変えながら、すべての切開口から超音波メスのハンドピースを挿入し、動かしていきます。