前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))・眉骨を綺麗にする

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))・眉骨を綺麗にする手術

おでこの美しさは顔の美しさの特徴の一つです。
おでこや眉骨が出過ぎている場合には、それらを骨削りする手術法があります。

おでこが出ているいわゆる「でこっぱち」、目の上がひさしの様にでている「ゴリラ顔」など、おでこを小さくしていくことが可能です。
逆に、おでこが貧弱でいわゆる「猫の額」だったり、おでこのカーブがまったくない方に、綺麗なおでこを形成することも可能です。
このような悩みにお答えする美容形成外科手術法に人工骨(バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)の移植があります。


額や眉骨の手術では、三つの切開法があります。
額の髪の毛の生え際で切開する方法は、手術が簡素化できるのですが、若干傷跡が目立つことがあります。(fig1①)
左右の耳と耳の間で切開を行う頭頂部環状切開では、毛流によっては線状ハゲが目立つことがあります。(fig1②)
また、後頭部を近くを回る切開法は後頭環状切開といわれていますが、傷跡が目立ちにくい反面手術がとても大変になります。
しかし、術後の傷跡をできるだけ目立たなくさせるとすれば、後頭環状切開法が推奨できます。(fig1③)
眉骨のみ骨削りを行う場合は、眉毛の外側の上または下を切開し、そこから眉骨に至ることができます。

fig1.三つの切開法

額や眉骨の手術では、三つの切開法があります。
額の髪の毛の生え際で切開する方法は、手術が簡素化できるのですが、若干傷跡が目立つことがあります。(fig1①)
左右の耳と耳の間で切開を行う頭頂部環状切開では、毛流によっては線状ハゲが目立つことがあります。(fig1②)
また、後頭部を近くを回る切開法は後頭環状切開といわれていますが、傷跡が目立ちにくい反面手術がとても大変になります。
しかし、術後の傷跡をできるだけ目立たなくさせるとすれば、後頭環状切開法が推奨できます。(fig1③)
眉骨のみ骨削りを行う場合は、眉毛の外側の上または下を切開し、そこから眉骨に至ることができます。

fig1.三つの切開法

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の欠点と利点

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術のメリット

後頭環状切開を行うことで、手術の傷跡が目立たないことです。前頭骨全体を見渡しながら手術ができますので、左右対称性や均一性といった、美しい形態が作り出せます。
眉骨のみの骨削りは、眉周囲の小さな創での手術が可能です。

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術のデメリット

おでこの髪の毛の生え際で切開を行えば、短時間でできる手術なのですが、傷跡を目立たなくさせるため、遠い後頭部からの切開を行います。そのため、全身麻酔が必要な手術になります。
おでこの広い範囲での手術の術後は、5〜7日間ほどフェイスバンドを巻いている期間が必要です。

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の手術時間と術後経過

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術は、全身麻酔で行います。麻酔準備を含めて3時間程度です。
入院中は疼痛緩和治療などが自由にできますので安心してお休みいただけます。
手術の翌日には退院となりますが、術後5〜7日はフェイスバンドをしっかり顔~頭部に巻きます。
内出血や腫れは、眼の周囲にまで及ぶことがありますが、2週間程度でかなり落ち着きつきます。ただ、完全に硬さが落ち着いてくるまでには2か月程度はかかります。術後10日で抜糸を行います。
眉骨だけの骨削りでは、眉周囲の小さな創で手術が可能です。この場合でも2~3日は圧迫が必要です。テープ固定でも良いと思います。抜糸は1週間後です。

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術のアフターフォロー

前額ぜんがくの骨(前頭骨)を綺麗にする手術の術後、5〜7日間ほどフェイスバンドをしっかり巻きます。手術次の日からフェイスバンドを外せばシャンプーや洗顔が可能になり概ね日常生活ができます。
抜糸は、術後10日に行います。傷跡にステロイドローションを1ヶ月ほど使用します。
前額にインプラント(移植)した人工骨(ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤 : パイオペックス)は、数ヶ月で自骨化が始まりますが、術後1週間で形態は固定されていきます。
後頭部の傷跡は、短いヘアーデザインでない限り、目立ちにくいので殆ど気になることはないと思います。

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の詳細情報

施術時間 2~4時間です。
施術後の通院 術後4~5日で包帯を取り、当院でシャワーを行います。術後2~4週間後に抜糸を行います。
腫れについて 2週間程度で落ち着いてきます。完全に腫れが退くまでには2ヵ月程度を要します。
カウンセリング当日治療 不可
入院の必要性 必要(眉骨のみの骨削りでは不必要)
麻酔 全身麻酔(眉骨のみの骨削りでは局所麻酔)
洗顔・洗髪 フェイスバンドを外し手術後2〜3日後から可
シャワー浴 手術次の日から可

リスク(合併症・副作用 等)

感染
細菌やウイルス等による炎症。
血腫
術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
出血
術後やや多い量の出血を見ることです。
内出血
術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
瘢痕(創跡)
全ての皮膚切開創は、多少の傷痕が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
肥厚性瘢痕(ケロイド)
傷痕の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法がございます。
色素沈着
瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
アレルギー
薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
予定形態との差
なるべく患者さまの意見は取り入れるようにしますが、完全な表現は無理がある場合があります。
微妙な左右不対称
人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
漿液の貯留
 
知覚神経(三叉神経)麻痺・鈍麻
 
額の凹凸感
 

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の手術費用

項目 治療内容 金額
(消費税込)
前頭増大形成(人工骨) 後頭部頭頂部混合切開・人工骨移植 1,100,000円
人工骨作成費用 660,000円
前頭骨形成 後頭部頭頂混合切開・人工骨移植、前頭骨骨削り、眉骨形成 1,320,000円
人工骨作成費用 660,000円
前頭骨・前頭洞セット 後頭部頭頂部混合切開・前頭骨、前頭洞骨切り・人工骨移植 1,650,000円
人工骨作成費用 660,000円
前頭骨形成後人工骨除去・再形成 他院で前額を形成された時の人工骨を除去、再度人工骨で再建 1,320,000円
人工骨作成費用 660,000円
眉骨骨削り 眉周りの切開、眉骨骨削り 770,000円
+頭部ハンドメイド縫合加算(ハゲが少ない) 通常はステープラー使用 220,000円
こめかみプロテーゼ(両側) 550,000円
美容的要素のあるものは自費になります。

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例

症例1
前額の突出と丸みをつけたい

前額の突出と丸みを希望された患者さまです。患者さま自身のCTから作った3Dプリンタ上で人工骨で前額を作製しました。切開線が後頭部ですので、生え際は自然です。

前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術前
術前
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術前
術後
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術前
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術後
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術前
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術後
この症例の価格

人工骨移植による前額増大 モニター 154万円(税込) 全身麻酔1日入院 33万円(税込)

この症例のリスク・副作用

感染、血腫、左右差、表皮の歪み、顎のサイズ異常、傷跡、線状はげ

症例2
前額ぜんがくと眉骨を突出させたい

前額ぜんがくと眉骨の突出を希望された患者さまです。患者さまのCTから3Dプリンタにてし、人工骨を作製、移植しました。

前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術前
術前
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術前
術前
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術後
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術後
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術後
前額の骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の症例 術後
術後
この症例の価格

人工骨移植による前額増大 モニター 154万円(税込) 全身麻酔1日入院 33万円(税込)

この症例のリスク・副作用

感染、血腫、左右差、表皮の歪み、顎のサイズ異常、傷跡、線状はげ

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ)を綺麗にする手術の実際

坂本医師
坂本医師
酒井院長
酒井院長

頭皮の切開

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))・眉骨を綺麗にする手術では、頭皮を後頭部の環状切開で行います。
頭頂部の環状切開を使用した場合では、術後に意外と傷跡が目立ちます(fig1の①ライン)。
人の頭髪は、後頭部の毛流もうりゅうが首へ向かっています。短髪より長い髪の毛の長さがあれば後頭部環状切開を行うことで、術後の傷跡は頭髪で完全に隠れるようになります。
頭頂部環状切開の場合は、術後に傷跡がいわゆ「線ハゲ」状態で残るため思ったより傷跡が目立つことが多いのです。

fig2.切開予定線

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))・眉骨を綺麗にする手術では、頭皮を後頭部の環状切開で行います。
頭頂部の環状切開を使用した場合では、術後に意外と傷跡が目立ちます(fig1の①ライン)。
人の頭髪は、後頭部の毛流もうりゅうが首へ向かっています。短髪より長い髪の毛の長さがあれば後頭部環状切開を行うことで、術後の傷跡は頭髪で完全に隠れるようになります。
頭頂部環状切開の場合は、術後に傷跡がいわゆ「線ハゲ」状態で残るため思ったより傷跡が目立つことが多いのです。

fig2.切開予定線

一見、大変そうな感じですが、頭皮は帽状腱膜下ぼうじょうけんまくか頭蓋骨ずがいこつがゆるく接着しているため、ここでの剥離はくりは殆ど出血も起こりません。
また、帽状腱膜下ぼうじょうけんまくかでの剥離はくりであれば、頭皮の血行も良好に保たれる為、手術後も傷は早めに治癒します。
もちろん、頭髪が抜ける心配はありません。
眉骨のみの骨削りでは、眉周りの小切開で眉骨を削ります。

人工骨(バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)の成形

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の前に、患者さまには3DCT付きのCT検査を行っていただきます。
この3DCTより3Dモデルを作製し、バイオペックス(人工骨)を成形します。

※バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤で人工骨になる素材です。

3Dモデルに人工骨を成形
fig5.3Dモデルに人工骨を成形しています

前額ぜんがくの骨(前頭骨(おでこ))を綺麗にする手術の前に、患者さまには3DCT付きのCT検査を行っていただきます。
この3DCTより3Dモデルを作製し、バイオペックス(人工骨)を成形します。

※バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤で人工骨になる素材です。

3Dモデルに人工骨を成形
fig5.3Dモデルに人工骨を成形しています

人工骨(バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)の削り出し

できるだけ患者さまの希望に添うよう、インプラントする人工骨(バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)をハンドメイドで丁寧に削り出します。

インプラントする人工骨を丁寧に削り出します
fig6.インプラントする人工骨を丁寧に削り出します

できるだけ患者さまの希望に添うよう、インプラントする人工骨(バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)をハンドメイドで丁寧に削り出します。

インプラントする人工骨を丁寧に削り出します
fig6.インプラントする人工骨を丁寧に削り出します

前頭骨(おでこの骨)を削る

目の上の骨が出ていたり、おでこそのものが出ていたりする方は、まず、骨そのものを削ります。

前頭骨を骨切りし、前額洞ぜんがくどうを解放

前頭骨や眉骨が突出しすぎた状態を改善したい方の治療法です。よく、「ゴリラ顔」とか、「原始人顔」と言われるほど前額が出ている場合、前額骨の突出部分は空洞になっています。これは前頭洞といわれ、副鼻腔の一つです。
単純に前頭洞の前方の骨を削ってい、ぽっかりと穴が空いてしまいます。そこで、前頭骨を凹ませたい時には、一度前頭骨を骨切りして、前額洞の処理を行い、形成し直した骨を移植します。さらに、より美しい前額の形成のためには、人工骨で細部を形成します。

fig7.①術前
fig7.②突出した前頭骨を骨切りして平坦化
fig7.③その骨片を再移植し固定
fig7.④前頭骨に綺麗なカーブを描くようにバイオペックス(人工骨)で形を作る