下眼瞼のしわ・弛み・ふくらみ取り
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取りとは
下眼瞼のしわ、弛み、膨らみ取り手術は、下まぶたの皮膚の弛みと目袋を改善することでエイジングケアが期待できる手術です。
加齢に伴い下眼瞼部も老化変化が現れます。眼窩内脂肪の下方移動は「目袋」となって下眼瞼のたれ込みを現します。また同時に余剰皮膚も重なりしわしわ感が顕著となるのです。下眼瞼部はフェイスリフトを行っても若返り効果が出にくい場所です。
下眼瞼での切開、脂肪切除、眼輪筋の挙上、下眼瞼皮膚の切除と吊り上げ、をおこなった場合、これをミッドフェイスリフトと呼ぶことがあります。
眼窩内脂肪の移動は眼輪筋と眼窩隔膜の脆弱が原因です。下眼瞼の眼窩隔膜や眼輪筋は脂肪を水と例えた時「ダム」と同じ働きをしているのです。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取り手術の欠点と利点
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取りのメリット
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみを取ることで、若々しく見えるようになります。
下眼瞼のしわ取りを「ミッドフェイスリフト」とも呼ばれています。
つまり、「小さなフェイスフト」の一つなのです。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取りのデメリット
眼輪筋や皮膚の切除量が多すぎると「あかんべー」変形が起こることです。
また、傷跡は目立ちにくいのですが、なるべく綺麗にするためにも丁寧な縫合を要します。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取り手術の手術時間と術後経過
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取り手術は、両側で2時間程度です。
抜糸は、術後1週間目に行います。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取り手術での腫れは、1~2週間程度大きく腫れ、内出血の色が出ます。
手術後2~3週間程度は、やや下眼瞼(下まぶた)が下がることがありますが、1か月後くらいには改善します。
また、術後2か月は皮膚がやや硬い感じと黒ずみ感がありますが、これも時間とともに改善します。おおよそ、3か月で傷跡や瞼の黒ずみもほぼ完全に無くなります。
抜糸後は、お化粧でカモフラージュしていきましょう。
術後経過とアフターフォロー
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取り手術の術後1時間ほどお休みになった後、ご帰宅できます。
手術当日は、目が腫れますので、眼鏡か薄めのサングラスをご持参下さい。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取り手術後1週間は、シリコンゲルシートやテープを貼って頂くことがあります。
軽い洗顔、洗髪、シャワー浴は、手術の翌日から可能になります。
抜糸までは、洗顔後に点眼薬で傷の消毒をします。
抜糸は、術後1週間目に行います。その後は、お化粧も可能です。術後1ヶ月は下眼瞼にテーピングを行うことが推奨されます。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取り手術では、腫れや赤み、黒ずみが出ますので暫く我慢して下さい。
術後の通院は、翌日に傷のチェック、2~3週間目に術後のチェック、術後2~4か月後にデザインチェックを行います。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取りの詳細情報
施術時間 | 2時間程度 |
---|---|
施術後の通院 | 翌日傷のチェック。1週間で抜糸。術後2~3週間後と2~4か月後にデザインチェックを行います。 |
腫れについて | 2~4週間で内出血班や腫れある程度ひきます。傷が硬さを帯びますが、2~3ヶ月で柔らかくなってきます。傷跡は最初赤みを帯びていますが、3~6ヶ月程度でややくすんだ茶色の色素沈着が認められます。これも1年程度経過すると肌色になり、傷跡が目立たなくなります |
カウンセリング当日治療 | 基本的に不可ですが、主治医との相談によって手術が可能なこともあります |
入院の必要性 | 不要 |
麻酔 | 局所麻酔 |
リスク(合併症・副作用 等)
- 感染
- 細菌やウイルス等による炎症。
- 血腫
- 術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
- 出血
- 術後やや多い量の出血を見ることです。
- 内出血
- 術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
- 瘢痕(創跡)
- 全ての皮膚切開創は、多少の傷痕が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
- 肥厚性瘢痕(ケロイド)
- 傷痕の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法がございます。
- 色素沈着
- 瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
- アレルギー
- 薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
- 予定形態との差
- なるべく患者さまの意見は取り入れるようにしますが、完全な表現は無理がある場合があります。
- 微妙な左右不対称
- 人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
- 下眼瞼外反症
- あかんべー変形
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取りの手術費用
項目 | 治療内容 | 金額 (消費税込) |
---|---|---|
下眼瞼しわ・たるみ・膨らみ取り | 下眼瞼形成(ハムラ法変法) | 660,000円 |
下眼瞼脂肪注入 | 330,000円 |
症例1加齢による下眼瞼のたるみ、陥凹、目袋変形の修正
加齢による下眼瞼のたるみ、陥凹、目袋変形の修正を希望された患者さまです。
この症例の価格
下眼瞼形成(ハムラ変法・酒井形成外科法) 両側 モニター 61.67万円(税込)
この症例のリスク・副作用
眼瞼外反、感染、閉眼不全、血腫、瘢痕、色素沈着
症例2加齢による目袋変形とその下の頬上部の陥凹が目立ち実年齢より老けて見える
加齢による目袋変形とその下の頬上部の陥凹が目立ち実年齢より老けて見えるため、若返りを目的とした患者さまです。
この症例の価格
下眼瞼形成(ハムラ変法・酒井形成外科法) 両側 モニター 61.6万円(税込)
この症例のリスク・副作用
眼瞼外反、感染、閉眼不全、血腫、瘢痕、色素沈着
症例3他院で目袋除去手術を経結膜的脂肪除去を行ったものの下眼瞼のたるみとしわが増加し、かえって老けた状態になってしまった
他院で目袋除去手術を経結膜的脂肪除去を行ったものの下眼瞼のたるみとしわが増加し、かえって老けた状態になってしまいました。これを修正希望の患者さまです。
眼輪筋の補強と余剰皮膚の切除を中心に下眼瞼形成を行いました。
この症例の価格
下眼瞼形成(ハムラ変法・酒井形成外科法) 両側 モニター 61.6万円(税込)
この症例のリスク・副作用
眼瞼外反、感染、閉眼不全、血腫、瘢痕、色素沈着
症例4加齢による下眼瞼のたるみ、陥凹、目袋変形の修正
加齢による下眼瞼のたるみ、陥凹、目袋変形の修正を希望された患者さまです。
この症例の価格
下眼瞼形成(ハムラ変法・酒井形成外科法) 両側 モニター 61.6万円(税込)
この症例のリスク・副作用
眼瞼外反、感染、閉眼不全、血腫、瘢痕、色素沈着
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取りのポイント
- 眼瞼皮膚だけでなく眼輪筋を剥離し、皮膚と眼輪筋を別々に牽引し固定します。
- 眼窩内脂肪を摘出する場合は、止血を十分行います。
- 眼輪筋や眼窩内脂肪を切除しすぎると、後年目の落ち窪みが目立つようになってしまいます。
- 眼輪筋や余乗皮膚を切除する際には、患者さまを立位とし、口を大きく開けてもらい「アッカンベー」変形が起こっていないことを確認します。
上まぶたの脂肪は、年齢と共に眼球の裏を通って下まぶたの所に移動してきます。これに伴い、下まぶたは半月を描くように弛んだ、あるいは膨らみを帯びてきます。
これは眼瞼の皮膚が眼球の動きや、まばたきの動きを妨げないように軟らかく、薄くできているため、眼輪筋が弱まるとすぐ、脂肪の脱出につながるのが理由です。
下眼瞼(下まぶた)のしわ・弛み・ふくらみ取りの矯正手術は、下眼瞼のきわ(まつ毛の生え際の直下)に切開を入れ、下眼瞼皮膚と眼輪筋を3枚におろし、余分な脂肪を切除しながら眼輪筋は外側へ、皮膚は上外側へ別々に引き上げます。
切開
下眼瞼際、眉毛の直下の皮膚を切開します。
眼輪筋と眼窩隔膜の切開・眼窩内脂肪の露出
皮膚と眼輪筋を別々に剥離し、眼窩隔膜を切開し余剰脂肪を切除します。
眼輪筋と眼窩隔膜を補強・余剰皮膚の伸展切除
眼輪筋を外側に進展させ骨膜に固定します。余剰眼輪筋を重ね眼輪筋を補強します。その後皮膚も伸展し余剰皮膚を切除します。
眼窩内脂肪の脱出を抑える堤防を矯正した感じです。