上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の概要
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)は、加齢とともに落ち窪んだ瞼に脂肪を注入し、老け顔や疲れた印象を改善する手術です。脂肪注入による方法がよく行われます。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)では、脂肪注入や脂肪移植のドナーとして、ご自分の脂肪を注入しますので、免疫反応などの心配はございません。
脂肪注入や脂肪移植を上まぶたの落ち窪み部分に数回施術することで、エイジングケアが期待できます。

老人様顔の例
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の欠点と利点
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)のメリット
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)は、脂肪注入や脂肪移植により、ご自分の脂肪を移植して定着しますので、大きな利点があります。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)のデメリット
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)では、3〜6か月ごとに3回程度の脂肪注入や脂肪移植の手術が必要なことです。時に腫瘤状(しゅりゅうじょう)にコロコロしたものを触れることがあります。これは序々に減りますが、見た目に凸凹感はありません。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の手術時間と術後経過
脂肪注入の場合
脂肪注入の場合の上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)手術は、30分程度です。
切開式二重まぶたの手術を同時に行なった場合には、2時間程度の手術時間です。
脂肪注入では内出血が起こることは少なく、腫れが落ち着くのは2〜4週間程度です。
脂肪移植の場合
脂肪移植の場合は、切開式二重まぶたの手術と同様の経過をとります。内出血色が退くのに2週間、また、腫れが退くのに3〜4週間、ある程度落ち着くのに2カ月程度かかります。
ふたえの線は切開の位置に形成されます。傷痕の赤みなどが消え、しわのようになるには6カ月程度かかります。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)のアフターフォロー
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)手術の後、30分ほど休息した後お帰りになれます。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)手術の当日は、目が腫れますので、眼鏡か薄めのサングラスをご持参ください。
洗顔洗髪は、手術翌日から可能です。お化粧は、4〜5日経過したら可能です。
コンタクトレンズのご使用は瞼の腫れが落ち着き、一度装着してみて違和感がなければ問題はありません。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の術後1週間は、洗顔後1日数回抗生剤点眼薬をご使用下さい。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の術後の通院は、1週間目に傷のチェックを行い、術後2か月目にデザインチェックをいたします。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の詳細情報
施術時間 | 30分程度 |
施術後の通院 | 術後1週間目に傷のチェック。1〜2か月後にデザインチェック |
腫れについて | 内出血がおこる場合もあるが、10日ほどで軽快する。 腫れ具合は、注入した脂肪の量に依存するが、2週間程度で落ち着く |
カウンセリング当日治療 | 基本的に不可。感染症の血液検査結果があれば可能 |
入院の必要性 | 不要 |
麻酔 | 局所麻酔 |
リスク(合併症・副作用 等)
- 感染
- 細菌やウイルス等による炎症。
- 血腫
- 術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
- 出血
- 術後やや多い量の出血を見ることです。
- 内出血
- 術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
- 瘢痕(創跡)
- 全ての皮膚切開創は、多少の傷跡が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
- 肥厚性瘢痕(ケロイド)
- 傷跡の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法がございます。
- 色素沈着
- 瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
- アレルギー
- 薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
- 予定形態との差
- なるべく患者さまの意見はとりいれるようにしますが、完全な表現は無理がある場合があります。
- 微妙な左右不対称
- 人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の手術費用
項目 | 金額 (消費税込) |
---|---|
上まぶたの落ちくぼみ(サンケンアイズ変形)(脂肪注入)1回・両側 | 220,000円 |
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)手術の実際
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)手術のポイント
- 上まぶたの皮膚が前方へ出てくるため上まぶたの弛みが強調される
したがって若干皮膚の切除を行い、弛みを防御する - 脂肪は、挙筋腱膜(きょきんけんまく)の上に乗せるようにする
- 時にブロウリフトが相乗効果を生むことがある
脂肪注入による上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)
注入用脂肪の採取と作成
上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の脂肪注入による方法の場合は、ドナーとなる脂肪を取りやすい所から(腹部や太ももが良い)採取します。小範囲で少量の脂肪吸引を行います。
この採取した脂肪を良く洗浄し、赤血球などをとり除き顆粒の小さな良質の脂肪を選別します。その後、選別した脂肪を注射器に取り分け脂肪注入します。
特に眼瞼部への脂肪注入は、細かな注入が必要ですので、1cc用の注射器を用います。


上まぶたへ脂肪注入
上まぶたへ、作成した注入用の脂肪を1cc用の注射器で注入していきます。

脂肪注入の注射針を眼輪筋の下に進めていきます。

脂肪注入の注射針を引き抜きながら、少量の脂肪を広範囲にまんべんなく注入していきます。

脂肪移植による上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)
脂肪移植による上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)では、真皮脂肪または、脂肪組織を患者さまの身体のどこからか採取してきます。
上腕の内側や鼠径部(そけいぶ)が脂肪の良い採取場所です。

続いて切開式二重まぶたの手術を行います。
まぶたが若干前方に出る為、多少まぶたに弛みが起ることを計算して、皮膚を少量切除するデザインを考えます。
挙筋腱膜(きょきんけんまく)を露出して、その前方に組織を移植する空間を作ります。

切開式二重まぶた手術
前方は移植する真皮脂肪
真皮脂肪または脂肪組織を移植します。
その後、切開式二重まぶた手術と同様に丁寧に縫合し手術を終了します。

真皮脂肪を移植したところ
脂肪移植による上まぶたの落ち窪み矯正(サンケンアイズ)の術直後

術前

術前

術後3カ月

術後3カ月
この症例の手術費用
176,000円(税込・モニター価格)
主なリスク 副作用
感染、色素沈着、左右不対象、再発